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92話 新体操部のマキ-1

「えへへ……。マキちゃんのぉ! 必殺・スピニングロータスぅ!!」


「なっ!? 凄まじい技のキレだな……!」


 第二体育館に入った龍之介は、そこで衝撃的な光景を目にした。

 ピンク色の髪をした少女が、凄まじいスピードで回転しリボンを振るっている。

 そのリボンは、まるで生きているかのように複雑な軌道で動いていた。


(あの女子は……新体操部か? 練習のときもしっかりとレオタード姿とは……。なかなか刺激的な部活動だな)


 龍之介は感心しながら、彼女の練習を見守る。

 レオタードの食い込みがとても煽情的だ。

 少女の外見年齢は幼いのだが、それが妙な背徳感を醸し出している。

 しばらくして、龍之介の視線に気付いたのか、彼女がリボンを振るいながら近づいてきた。

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