表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
187/197

187話 サユの打撃-1

「的はセンターね。――そこ!」


 振り抜かれたバットが、芯でボールを捉える。

 ピッチャー返しの軌道で、センターに抜けていった。


「おお、いい当たりだな。スイング軌道も悪くない。もう十球、真ん中だけ」


「はいはい」


 サユはテンポよくスイングを重ねる。

 腰の回転が生む力を、バットに乗せて。

 感覚が一つずつ、確信へと変わっていく。


「十球中、強い当たりが七本だな」


「おお、七割超えでござるか。さすが弓道部代表」


「止まってりゃね」


 息を切らしながら、サユが肩で息をする。

 額の汗をぬぐいながらも、口元にはまだ余裕が残っていた。


「次は、トスバッティングだね」


 アイリがネットの前にしゃがみ込む。

 そして、横からボールを軽く放る構えを見せた。


「ボクが前から投げるから、そのタイミングで振ってみて」


「了解。動く的、ね」


 放たれたボールを、サユが素早く捉える。

 一球、二球、三球。

 芯で捉えた打球は、しっかり前へ飛んだ。


「やっぱり、当て方は分かってるんだよね。スイングも力強いし」


「手だけじゃ駄目で、足と腰も上手く使わないといけない。その感じは、弓と似てるわ」


 サユが小さくうなずきながら、フォームを見直すように腕を軽く振った。

 身体の芯を利用する感覚。

 それは彼女の中では、すでに馴染んだものだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ