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139話 合宿帰りの夜行バス-1

 合宿最終日――。それは、クリスマスイブでもあった。


 桃色青春高校は、午前中に覇闘峯山高校との練習試合を行った。そして午後は自主練。龍之介は獅堂を追いかけ、愛を育みつつ野球のコツを教わった。


 そして、夜。


 クリスマスイブらしいロマンチックな夜が幕を明ける――ことはなかった。


「ごめん、みんな。こんな夜にバス移動で」


 龍之介はバス内の前方に立ち、申し訳なさそうに言った。彼の視線の先には、疲れをにじませた部員たちの顔がある。しかし、その言葉に即座に反応したのは、明るく元気な声だった。


「いえ、大丈夫です! むしろ、龍様と一緒で嬉しいですから!!」


 満面の笑みを浮かべたミオが、まるでクリスマスプレゼントをもらった子どものような輝く目で答えた。


 ここはバスの中。桃色青春高校野球部は、予算や試合日程の都合上、夜行バスでの移動を余儀なくされていた。クリスマスイブの夜なのに、煌めく街のイルミネーションとは無縁だ。

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