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137話 強敵スキルトレーニング・獅堂-5
「ちっ!」
「しかし、見事な威圧感と送球ですね。何か掴めそうです」
「あぁ? てめぇ、何を言ってやが――っ!?」
突然、獅堂が艶めかしい声をあげた。
いったい何故か?
それは、龍之介の投球が彼女の乳首をかすめたからだ。
「てめぇ……いきなり何しやがる!?」
獅堂が叫び声をあげる。
しかし、彼は意に介さずに続けた。
「いえ、俺だけが教えてもらうのも申し訳ないので。それに、そのユニフォームの下に隠された美乳が魅力的で……つい」
「はぁ!? てめぇ、頭おかしいのか!?」
獅堂は顔を真っ赤にする。
だが、龍之介の暴走は止まらない。
「そのヒップも魅力的ですね。……少し堪能してみても?」
「てめぇ! いい加減にしやがれ!!」
獅堂は怒りに身を任せ、ボールを投げる。
龍之介はそれを難なく回避した。