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136話 強敵スキルトレーニング・獅堂-4

「だから、こうして女性である獅堂さんにアドバイスをもらおうと思ったんですよ。……ダメでしょうか?」


「ふざけんな! オレは女である前に、覇闘峯山高校の頭目だ! 色恋沙汰に興味はねぇ!!」


 獅堂は怒りに身を任せ、持っていたバットで龍之介の尻を殴ろうとする。


「おっと」


 しかし、彼は寸前のところで攻撃を回避した。


「ちっ! いい勘をしてやがるぜ!」


 獅堂が舌打ちをする。

 龍之介の運動神経の良さに、彼女は内心で感心していた。


「なら、これはどうだ!? おらおらぁ!!」


「おおっ! これは……なかなか……!!」


 獅堂が立て続けにボールを2つ投げる。

 彼女はピッチャーではなくが、強肩を売りにした右翼手だ。

 その送球は、龍之介の股間スレスレを通過する。


「てめぇ! 避けんじゃねぇ!!」


「いや、避けるでしょうこれは」


 龍之介が苦笑いを浮かべる。

 獅堂はイライラした様子で舌打ちをした。

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