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133話 強敵スキルトレーニング・獅堂-1

「ちっ! クソがぁ!!」


 とある河川敷。

 覇闘峯山高校の女キャプテン獅堂は、苛立ちを紛らわせるように素振りをしていた。


「ブランクがなけりゃ、あんな奴ら……! ムカついてしょうがねぇぜ!!」


 覇闘峯山高校は、練習試合で桃色青春高校に大差で敗北した。

 今日の昼間のことだ。

 悪ぶってはいるが、野球に対してはそれなりに真摯に取り組んでいたのだろう。

 だからこそ、獅堂は雪辱を誓いこうして素振りをしていた。


 そんな彼女の背後から、1人の男が近づいてくる。

 彼は獅堂の肩を叩いた。


「こんにちは」


「あぁん? ……てめぇは、龍之介!」


 男の正体は、桃色青春高校のキャプテン龍之介だった。

 苛立ちの主要因である彼が目の前に現れたことで、獅堂は更に怒りを露わにする。

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