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129話 試合-2
「いや、まだまださ」
「ぬ? 龍殿は今日の経過に満足しておらぬのか?」
「ああ……。ピッチングはそこそこだが、打撃がな」
「打撃ですか? 確かにさっきの第三打席では凡退されていましたけど……ライナー性の打球だったので十分では? それに、第一打席と第二打席はヒットを打たれていますし……」
セツナとノゾミが会話に加わる。
彼女たちの言葉を受けても、龍之介は態度を変えなかった。
彼の視線は、打順が回ってきた自チームの4番打者に向いて――
ドカアアァン!
『いったー!! これは会心の当たりだぁーっ! 打球はレフトにぐんぐん伸びていくっ!! これは文句なし! ミオ選手、2打席連続ホームラン!!!』
実況ロボが叫ぶ。
ホームランを打ったミオがダイヤモンドを1周し、ホームベースに戻ってきた。
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