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114話 翌朝-1
チュンチュン……と、スズメの囀りが聞こえてくる。
龍之介は布団から起き上がると、大きく伸びをした。
「みんな起きろ! 朝だぞ!」
彼は少女たちを起こすため、声を張り上げる。
だが、反応はない。
「仕方ないな……」
1人1人に声をかけていくが、なかなか起きない。
それも無理のない話だった。
昨晩、大浴場で彼女たちに弄ばれた龍之介は、布団の中でリベンジを果たしたのである。
その結果、少女たちは翌日になっても起きられないほど体力を消耗していた。
「ううーん……。龍様、そこはダメですよぉ……」
「龍之介の……エッチ……」
「い、いったいどんな夢を見ているんだ? 昨晩はさすがにやり過ぎたか……?」
龍之介が反省する。
もう少し寝かせてあげようと判断した、そのときだった。