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108話 冬合宿-4
「……あなたたち、私の邪魔をするなら――」
「――落ち着いて。実は作戦が――」
「――決行は――」
6人が小声で会話を交わすが、その内容は龍之介の耳には届かない。
龍之介は1人で準備運動を始める。
そして、しばらくすると――
「納得しました! 流石は龍様が勧誘したメンバーなだけはあります! 私たちはワンチームです!! オール・フォー・ワン!! ワン・フォー・オールです!!!」
ミオは笑顔になって戻ってきた。
その笑顔には、一点の曇りも感じられなかった。
「それで……何の話をしてたんだ?」
龍之介が問いかけると、少女6人が声を揃えて答えた。
「それは秘密!」
「秘密です!!」
「……そうか」
妙に機嫌の良い彼女たちに首を捻りながら、龍之介は準備運動を進める。
そして、7人で練習を始めたのだった。