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102話 愛情クロストレーニング・マキ-3
「これも特訓さ。だが、マキちゃんだけ恥ずかしい思いをするのは不公平だな。俺も、同じレオタードを着ることにするよ」
龍之介は袋から男子用のレオタードを取り出すと、その場で着替え始める。
それも、概ねマキの着ているレオタードと同じデザインだ。
「りゅーさん……。その格好で、演技をするつもりですかぁ?」
「そうだが……何か問題があるのか?」
「だってぇ……。ほらぁ……」
マキは頬を赤く染めながら、龍之介の股間を指す。
そこには――大きなアレがあった。
「ふふ……。見たければ、じっくり見てもいいんだぞ?」
「も、もうっ!!りゅーさん、エッチです!!」
マキが顔を赤くしながら叫ぶ。
だが、彼女はチラチラと龍之介の股間を見ては目を逸らしていた。
こうして、2人は特殊なレオタードを着た状態でトレーニングを始めるのだった。