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101話 愛情クロストレーニング・マキ-2
「あの……りゅーさん?」
「ん? どうした?」
「そのぉ……。これ、胸とあそこのところに……何もないですぅ。これで演技をするのは、ちょっとぉ……」
「確かにそうだな。だが……よく似合っているぞ」
「あっ!?」
龍之介はそう言いながら、マキのレオタードを間近で見る。
純白のレオタードは、彼女のピンクの髪によく似合っていた。
そして、その大切なところだけがピンポイントで布地が切り取られ、素肌が見えてしまっている。
「あの……。こんな格好、逆に裸より恥ずかしいかもですぅ……。もう着替えてもいいでしょうかぁ……?」
「いや、そのまま続けてくれ」
「え!? そんなぁ……」
龍之介の言葉に、マキは困惑する。
だが、彼は気にせず続けた。