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いつか旅の日
ある夜のこと。
冒険者たちは旅先の宿泊施設で、地図を囲んで話していた。
「____、明日はどこへ行くんだ?」
「南に進んで近郊のダンジョンに潜ろうと思う。最近更新されたって聞いたんだ。」
「お、いいねそれ、さんせ〜」
「私はご主人様の意思に従います」
「だってよトーヤ、なんかなんかあるか?」
「俺も賛成だ。金銭的にも実力的にも丁度いいと思う。」
「決まりだな。じゃあ明日に備えて寝るとしよう」
「「「はーい」」」
翌日の行動を決めた後、4人はそれぞれの寝床へと動く。
黒髪の男が、部屋の真ん中に仕切りを設置した。
男子2人女子2人でパーティを組む彼らは、余程仲間を信頼しているのか、部屋を2つ取る程の金すらないのか、全員同じ部屋に泊まることが多い。
(...明日から新ダンジョン、楽しみだな)
「じゃあ、おやすみ」
明日からの冒険に向けて期待を抱いて、少年達は目を閉じた。