交換日記はじめました。
ブックマークありがとうございます!
モチベーションが少しだけもちました!
2017年4月□日
今日が初めての日記になります。
最近、なんとか中学校での生活も慣れてきました。
未だに友達は0人です。
でも、中学生活はまだまだこれからだし、全然チャンスありますよね。
書きたいことはいっぱいあるけど、ちゃんと相手が見つかってから書くことにします。
早く一緒に日記付けてくれる、友達ができるといいな。
…コメントしづらい。
しかも書いたの三年前って。
よく拗らせなかったな。
いや、拗らせた結果があれなのか?
…まあいいか、とりあえず適当に今日あった出来事でも書いておこう。
2020年4月○日
本意ではないが、一応今日の分の日記を書いておく。
二日目ということもあって、クラスのみんなはまだ距離がある感じだった。
誰もアクションを起こさなかったから、特に何事もなく一日が終わった。
帰り際に優里とゲーセンで遊んだ。
こんな感じでいいのかな?
日記とかあんま書き慣れてないから、勝手がわからないんだが。
明日、名取に聞いてみればいいか。
翌日の休み時間、優里に見つからないように、1階の階段裏に来ていた。
「えーと、この辺に適当に入れとけばいいのか?」
薄暗い上に、なぜか謎の生活感が漂うこの場所には、いくつかの机と椅子が積みあがるようなかたちで放置されていた。
机に入れておけと言われたはいいが、どの机に入れとけばいいのか。
他の人にばれないようなとこに、適当に入れときゃいいか。
奥の方の机に入れとこうと思い、足を動かす。
「あら。奇遇ね」
不意に後方から掛けられた言葉に足を止め、ゆっくりと振り返る。
「お前か、名取。」
「ごきげんよう。ここにいるってことは、もう書けたのかしら?」
「まあ、それっぽいのは書いたよ」
手に持っていたノートを手渡す。
「今日はわたしの番ね。奥の方の机に入れておくから、明日ちゃんと取りに来るのよ?」
颯爽と去っていった名取に続き、自分もその場を後にする。
あ…。日記の書き方聞くの忘れた。
「それじゃあ、また明日」
「気を付けてな」
いつものように優里を見送る。
今日は俺のアパートでゲームをしてから帰っていった。
優里が曲がり角で姿が見えなくなったのを確認してから扉を閉める。
「さて。飯食って、風呂入って、さっさと寝よ」
夕食の準備に取り掛かるために、食材を冷蔵庫から取り出したところで
ピンポーン
インターホンが鳴る。
「はーい」
玄関に行き、ドアを開けると、そこには不敵な笑みを浮かべた名取が仁王立ちしていた。
「こんばんわ。いい夜ね」
「な、なんでお前がここに…!?」
「もちろん尾けたに決まってるじゃない」
おいそれやばいだろ。
「堂々と言うな」
「友達の家にあがるなんて、とっても友達らしいことじゃない」
「出会って数日でそれは早すぎるだろ」
しかも異性だぞ。
そこらへんもうちょっと気にしてくれないかね。
「フッフッフ。さあ、中に入れてもらおうか!」
謎にハイテンションな名取に、どうしたもんかと頭を悩ませる。