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ぼっちの完璧美少女なんてリアルで見たことない

毎回文頭に空白入れるの忘れるので、最初から無かったことにします。

これ見てる人的にはどっちの方が見やすいですかね?

「だから嫌だって…」

「なにが不満なのよ。あんただってこんな美人の友達ができるんだから文句ないでしょ」

「それとこれとは話が別」

「わたしは友達ができる。あんたは美人と知り合える。win-winの関係じゃない」

「いや、そういうの嫌なんじゃなかったのか?」

「ほんとに文句ばっかりね。しょうがないから今日のところはこのくらいで勘弁しておいてあげるわ。明日からは覚悟しておきなさい」

「ちょ、ちょっと!まだ了承したわけじゃ…」







…なんてことがあった。

あれから所変わって、今は俺の部屋で優里と一緒にゲーム中。

今思うともっと強く拒否すればよかった。

最終的に強引に持ってかれたし。


「どうしたの雄馬?」

「いや、なんでも…」


名取が途中で会話切り上げて帰っちゃったけど、結局友達認定されてたっぽいよな…

別のクラスならまだ避けられるけど、同じクラスだから嫌でも顔合わせるし。

明日からどう対処しよう…







次の日、ないし高校生活二日目。

昨日と同じように優里と登校する。

遅刻しないようになるべく早めに来たつもりだが、クラスメイトの大半はとっくに教室にいた。

自分の席にかばんを置いて優里がこっちの席にやってくる。

適当に昨日のゲームの話や今朝のニュースのことなんかを離していると…


「おはよう」


名取が教室のドアを開けて昨日とは違う口調で挨拶をする。


「おはよう、名取さん!」

「おはよう!」


クラスメイトたちが一拍おいて挨拶をしだす。

名取はそれを聞いてから俺の右斜め前の自分の席に座る。


「名取さんって驚くほど美人さんだよねー」

「…そうだな」


本性を知ってるからあれが演技なんだとすぐわかるが、知らなきゃそりゃ優里みたいな反応になるわな。

俺としては昨日みたいな行動に出てほしくないとないと願うばかり。

さすがにみんなの前ではしないと思うが…

その後、鐘の音と共に担任が一日の始まりを告げる。







「雄馬、これやろこれ!」


二日目もあっという間に終わり、現在下校途中のゲームセンター内。

結局、名取からこれといったアクションは無かった。

まあ昨日みたいに一人になるタイミングがないとあいつも話しかけてこないか。

表であの顔を隠してるくらいだし。


「うー、りゃっ、とお、それ!」


その日は、アーケードのカートゲームや


「うりゃうりゃうりゃー」


シューティングゲーム、


「ああっ、惜っしい!」


クレーンゲームなどを遊びつくした。

ふと外を見てみると、もう完全に日が落ちきっていた。

スマホで時刻を確認すると優里の門限が迫っていることに気づく。

そろそろ優里を帰したほうがよさそうだ。


「ふー、遊んだ遊んだ。遊びすぎて疲れちゃったよ」

「そうだな。そろそろ帰るか」


ここからなら間に合うだろう。多分…


「その前に…ちょっとトイレ行ってくるねー」

「おう」


できれば早くしてくれよ、と思いながらトイレへ見送る。

後ろから発せられる憤怒の視線にも気づかずに。

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