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持つべきものは友

「雄馬大丈夫?学級委員って大変そうだけど…」


心配そうな目を向けてくる優里。


「大丈夫じゃない…。いやまさか、この人数いて自分が当たるとは思わなかった」


学級委員とか委員会の中で一番大変そうだから絶対やりたくなかったのに…。

しかもよりによって名取と一緒とか。


「もし大変だったら言ってね。ぼく、いつでも手伝うから」

「ん、あんがと」


ま、決まっちまったもんはしょうがねえ。

諦めて一年間真面目にやりますか。


「そういえば、今日の放課後に委員会の集まりがあるんだっけ。…じゃあ今日はぼく一人で帰るのかー」

「まあでも初回だし、そんなに長くならないと思うが…」

「そう?なら終わるまで教室で待ってるね!」




…なんて会話をして優里と別れたのがついさっき。

今はこの学校一の厄介の種と共に歩いている。


「一対一で話すのは昨日ぶりね」


「ぶり、なんてつけるほど時間経ってないだろ」


相変わらず大げさだな。


「それに同じ委員会だし、これからは学校でも気軽に話せるわね」

「…できれば話しかけてほしくないんだが」


敵意の込められた視線を耐えるのもなかなかきついんだぞ。


「い、や」


こちらの望みは叶いそうにないと改めて感じ、学級委員が集まる教室へと入っていく。





集まりは連絡事項と今後の予定だけであっさり終わった。

教室には俺と名取だけが残されていた。


「あなた、この後暇かしら?」

「なんで?」

「実は…新しいことを始めようと思ったんだけど、そのためにちょっと必要なものがあるのよ。私が見てもよく分からないし、あなたの意見を聞きながら買いたいからついてきてほしいの」


新しいこと…?

俺から意見を聞く?

なんか参考になることあったか?

まあなんであろうともう先約がいる。


「悪いけど今日は無理。優里と帰る約束してるし」


俺としてはいつも通りの断り方をしたはずなのだが、名取がいつも以上にへこんでいるのが気になる。


「…そう。わかったわ」


名取は俯かせていた顔を上げる。


「これ、今日はあなたの番だから…」


カバンからノート取り出す。

よく見ると交換日記のようだ。


「ん、わざわざ持ってきてもらって悪いな」


そういえば取りに行くのすっかり忘れてた。

もしかしてそれを見越して直接渡しに来たのか。


「それと、これからは手渡しでいいわ。もう周りの目を気にする必要もなくなったし」


…まあ交換日記っつっても見た目はただのノートだし、委員会のことって言えば説明がつくか。


「じゃあ…また明日…」


そういって哀愁漂う名取は颯爽と教室を出ていった。

1000文字じゃ全然話が進まないですね。

投稿ペース上げられたらいいんですけど、これ以外にも2つ書いてるので多分無理です。ごめんなさい

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