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第7話 ニャハ! 家畜奴隷ゲットニャ!

「じゃあここで別行動ニャ? ちゃんと定刻にここに来るニャ?」

「は....い。ではギルドの闇商のところに行ってきます...ドラ様は何を?」

「余計な詮索は無意味だニャ? 知ると命に関わるニャ?」

「ヒッ....すいません...」



 言ってみたかっただけにゃんだが

 哀れなヤク中を怯えさせてしまったかニャこれ? ニャハハ

 ドラズプライベートにゃんか優雅で穏やかなもんニャ?



「大人1枚ニャ」

「ケット.....シー!? ゴニョゴニョ.....無料です、どうぞ」

「ニャニ!?」



 大事なお客さんに向かって失礼なヤツだニャ。大人の紳士たるドラになんたる侮辱かニャ 

 本来なら即苦情100当番ニャ? ドラが上機嫌で命拾いしたニャ? ドラはお前の命の恩人だニャ?


 ドラ?

 ドラは今この国の『ミュージカル』に来ているニャ? そこは芸術をこよなく愛するドラニャ? この世界の演劇も気にせずにはいられないニャ シェイクスピアかドラって話ニャ?


 え?

 あれからどうしたって?

 

 ラリってたメスブタ....

 『アン』という女は『暗殺ギルド』の下っ端だったらしいニャ?

 で、アンの『幸福』が切れたあとニャ



 とある取引を持ちかけたニャ!



 断ろうものなら再び【幻惑】で今度こそ殺すつもりだったがニャ? 

 でも.....



案の定すぐ首を縦に振ったニャ!


 

 アンは涙目で口惜しそうにしてたがニャ? 

 長めに『幸福』の時間を与えたら『禁断症状』は我慢出来る程度に落ち着いたニャ?

 ヤクを『キメ』過ぎたら割りと持つ、っていうアレかニャ? ただ目はうつろなままだったニャ

 つまり......



人間一匹を『家畜奴隷』にすることに成功したニャア! ニャオオオオン......



 考えてもみてニャ?

 女勇者が速攻で暗殺されるあたりこの国は『陰謀』の臭いがプンプンするニャ? 真実はいつも1つだニャ?

 少なくとも『異世界者』として闊歩するのは危険

 つまりドラは正体を隠しつつ黒幕を探る必要、ひいてはツブす必要があるニャ?

 

 え?

 『逃げ』の選択肢?



ドラ様の辞書に『撤退』の文字はないニャ!


 

 そういう意味では『幸福堕ち』した暗殺ギルドのアンはうってつけの駒だったワケニャ

 黒幕を探りつつ....勇者の装備なども金品に替えれる

 異世界者のドラが『アイテムボックス』を出そうものなら.....一発でバレてしまうニャ



ドラに忠誠を誓い奴隷のように何でも従う、代わりにドラは【幻惑】を定期的にかける! これが『取引』の正体ニャ!



 そして.....



これから『幸福漬け』のアンをボロ雑巾のようにビシバシ使ってやるニャ!ニャハハハハ!



 ニャハ

 しかし【幻惑】のランダム効果ではハズレ扱いだった『幸福』にこういう使い方があるなんて

 

 アンに即興で作らせたドラズローブ

 死んだリカルドという男の黒いローブを素材にしてるニャ?

 これを身に纏っている今。ドラはもう完璧にあれニャ?



黒いローブを着た不気味な魔術師系策士キャラニャ!ニャオオオン.....



「....一緒に逃げよう!」

「その言葉を待っていました! ええ、逃げましょう!」

「こうして....ラインとノエルは永遠に幸せに暮らしましたとさ」



 いつの間にか『ミュージカル』が終わってたニャ? 

酷い内容だったニャ? 金返せって話ニャ

 ドラが脚本書いたほうが100倍マシニャ? 涙なしでは語れない稀代のドラズ名作劇場ニャ


 劇場から出て

 さてどうするかニャ?

 醜い人間同士の殺し合いの場『コロシアム』で時間を潰してもいいかニャ? 豚同士の殺し合いとかゲラゲラ笑えそうだニャ

 

 アン?

 家畜のアンには勇者どもの装備を『アシ』のつかない商店に売りにいかせたけど......ニャ?


 あれは.....? アンかニャ!?



「アン.....決めてくれたかい? 君は暗殺ギルドにいていいようなコじゃない」

「グイン.....」

「....一緒に逃げよう!」

「....!」



 ニャハハ

 家畜のアンが何をしてるかと思えば

 こんなところでぬけぬけと『駆け落ち』の最中かニャ? するんならせめて金品を置いてからにしてほしいニャ?



「私は.....行けない」

「どうして!? まさか好きな男が!?」

「ちがう....ちがうけど.....」

「アン! ボクはずっと前から君の事を....!」



 ニャハハハハ

 めっちゃ笑えるニャ! 劇場よりよっぽど見応えあるニャ!

 

 想像してもみてニャ?

 家畜の牛同士が牧場でこんな相談してる現場に出くわしたら

 牧場主もきっと腹抱えて笑うニャ!



やっぱ低俗な人間。高等種族のドラ様から見れば滑稽でしかたないニャ!



「私は....もう戻れない.....汚れてしまった」

「えっ!?」

「ゴメンなさい....! もう...話しかけないで」

「アン? アン!? アンーーーーーッ!!」



 なんかドラの良心がえぐられるニャ? そこは慈愛の精神の持ち主のドラニャ? これではまるでドラはヤクの売人か何かニャ?

 ニャンて

 

 

人間ごときがどうなろうが猫のドラ様は知ったこっちゃないニャ!



しかし

 中々の名作コメディ劇場だったニャ?

 特にアンが逃げ出した後の男の崩れっぷりはアカデミーものニャ 角度といい完璧ニャ?


 ニャ?

 策士ドラ様がまたまた思いついてしまったニャ? 

 やっぱ『笑い』は頭を活性化するニャ? ククク。ドラはワルよのう

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