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第6話 ヤレヤレニャ? 現金なメスブタニャ?

「ヒャハッッハァー!」

「お願い.....頭がどうにかなりそう...お願い!」


「かける前に質問ニャ?」


「ハァーハッハッハッ!」

「し、質問!? なんでもいい! 早く.....」



 『幸福』、何気スゴかったニャ? 今まで馬鹿にして申し訳ないニャ?

 でもこの光景、ちょっと引くニャ?

 完全にヤクザの売人みたいな絵柄になってるニャ



ドラは義理人情にアツい硬派なヤクザニャ!



「誰に雇われたニャ? イヤ、正確には誰に雇われて『アサシンコボルト』に女勇者を襲わせたニャ?」


「ヒャハァーハァーハッハッハッハッ」

「私は....知らない...! さあ話したっ! 早く....」


「知らないでは.....通らないニャ! 知ってることは全て話すんだニャ!」


「フハアッ~ハッハッハッ~」

「本当に知らないんだ! 知らないんですっ! 早くしてくれっ....ウッウッ....」



 参ったニャ?  

 シリアスな場面がラリってる男のせいで台無しだニャ?

 海岸沿いの崖の上のシーンでこんなヤツいたら間違いなく放送事故ニャ? 苦情殺到で回線パンクするニャ?



「ヒャハッハ~フ.....」

「ウッウッウッ.....助けて...」



 おや? 男死んだニャ?

 幸せそうな表情のまま逝ったニャ? 全く動かないニャ?



やったニャ! これでシリアスなシーンがやれるニャ!



「さあ年貢の納め時だニャ!」



 し、渋いニャ! 我ながら渋いニャ!

 クライマックスシーンに遜色ないセリフだニャ!



「ウウッ.....私はリカルドさんに付いて来ただけで.....」

「ニャ!?」


「何も.....知らないんです....助けて.....下さい....」

「ニャニャニャ.....」



 ......。

 ドラのいたいけな猫耳が思わず垂れるニャ?

 これはドラ、やらかしたニャ?

 天才ドラ様がまさかのうっかりミスニャ? 猿も木から落ちるニャ

 

 残すほう間違えたニャ.....

 男のほうがリッチ臭してたから『お宝ハンター』のドラ様としては見過ごせなかったのが仇となったニャ



やっぱ猫。欲を出すとロクなことがないニャ!



「ほ、ほんとは知ってるんだニャ?」

「.......」



 ニャ?

 女の顔付きがなんか変わったニャ?

 鼻水まみれの汚い顔付きが醜くひきつってるニャ?



「これだけ頼んでるのに.....! 鬼っ! 悪魔っ!」

「ニャ?」

「人でなしっ! クソ猫! ゴミタメッ! カスッ! クズッ! 売女っ! 外道! 最低っ! 童貞っ! ザコッ! サディスト! ヒキニート! アホッ! マヌケッ! ボケッ! 変態っ! ロリコンッ! デブッ! チビッ! ババアッ! ズルッ! 不細工っ!」



 そろそろ限界かニャ? 

 支離滅裂な逆ギレモード突入ニャ? よだれを垂らしながら言われても......ヤク中の哀れな末路ニャ



「今かける。かけるニャ? だから静かにしててニャ?」

「っ! 本当!? お願いっ! 神.....様!」



 .....ヤレヤレニャ? 全く現金なメスブタニャ?

 どうせなら次は『スライム化』でも引いて欲しいニャ? 知能がスライムクラスになって静かなもんニャ



ドラズトリガー! ONニャ! ニャアアアア!



「あひっ.....き、きたっ!」

「ニャ?」

「あふっ.....ほっ....ほっ! おほっ!」



 お、おかしいニャ?

 まさかコイツ、2回連続で『幸福』引いたニャ?

 どんだけツイてるニャ? なんかムカついてきたニャ コイツの思い通りの展開に納得いかないニャ



ドラを差し置いて楽しむなんて許さないニャ!



「【幻惑】.....解除ニャ!」

「あっ....ひっ...ハッ! あっ.....? あああああああーー!!」



 ニャハハ!

 頭抱えて叫んでるニャ! カンストしたセーブデータが消えた感じで中々笑えるニャ! それでいいニャ



人間にはそういう姿がお似合いだニャ!ニャハハハ!



「お願い.....します...ウグッ....なんでも...するから!」

「ニャハ。手違いだニャ? 今かけ直すニャ?」



 さすがに3回連続はないニャ? コレで次引いたらお前プロにでもなったほうがいいニャ? お座り1発ニャ


 

ドラズトリガー! ONニャ! ニャアアアア!



「アッー!.....ヒグッ! グッグッグッ.....」

「ニャニ!?」



 まさかまた.....また引いたかニャ!?

 最悪だニャ! 肩を震わせて.....今度は噛みしめるように『幸福』の効果を実感し始めたニャ!



「生ぎてる! わたずはいまいきてまずぅー! 神様ありがとうううううっ!!」 

「ニャニャ.....」



 これは多分....偶然じゃないニャ!

 『森羅万象』ONニャ!



アン・グリフォン(15)



職業:暗殺者

称号:なし

------------

『ステータス』 

 Lv:10

 Hp:38/38

 Mp:0/13


 つよさ 15(+5)

 はやさ 35 

 まほう 8


『スキル』

隠密 偵察

『ユニークスキル』

なし(確率無視LV0 まだ覚醒していません)



『確率無視LV0』

強い想いが確率を無視し望んだ結果を迎えることが出来る。ただし任意で発動できず自覚さえできない



 このスキルが原因だったのかニャ? 

 考えようによっちゃあこれチート級の主人公クラスのスキルニャ? ヤク中の哀れな主人公かニャ。ニャハハ

 

 こんな感じで『ユニークスキル』は割りとどのスキルもオカシイらしいニャ?

 といっても4つあるドラズスキルの足元にも及ばないかニャ? ニャハ

 

 とにかくコイツにはいっぱい食わされたニャ!

 ああ.....幸せそうな顔をして.....



ネコわた煮えくり返るとはこのことだニャ!


 

 ニャ?


 ニヤリ。天才策士ドラさまがいいことを思いついたニャ

 お前はもう永遠にドラ様の肉球の上ニャ?

 せいぜい役に立ってもらうニャ?

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