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四十六話

「……ふぅ」


 一通り家族との挨拶が終わったので、俺のために用意されていた部屋でベッドに腰かけて一休み中。今日は一泊する予定だし、ゆっくり出来るだろう。



 弟か妹が出来るらしいことに関しては、精々お母様に気取られない程度に気を配るくらいで特に何も出来ないので、大人しく自室に戻ったのである。……何となくお母様のお腹が柔らかく感じたのは、このせいだったんだろう……たぶん。負担をかけたりはしてないつもりだが、俺がもう一度行ったらまた抱き締められそうな気がするので控えることにする。


 さっきも適度に帰ろうとは思ったが、これについてはもっと真剣に考えなきゃいけないな。週一か、最低でも月一くらいには……妊婦さんの出産までの期間ってどんな感じだったっけ? 確か、十ヶ月くらいでって話は前世で聞いたことがある気がするけど……いや、そもそも今何ヵ月目なのかも知らないな。



 ……俺一人で考えても仕方ないか。後で一番聞きやすいお兄様達に聞けばいいし、とりあえずその話は置いておこう。


「エイン、こっちに来てください」

「きゅおぉ!」


 エインに呼びかけて、近づいて来たところを抱き上げる。結構重くなってきたから、子供で非力な俺には割と厳しいんだが……まあこうした方が見やすいしな。目に見えて喜んでくれるし、さわり心地もすべすべしてて良いから、文句なんて一切ない。


 さて、久々に見るステータスだ。これ、人目があるところだとやりにくいんだよな、じっと見る必要があるから。あと、正面から見ないといけないから恥ずかしいし。何度もやってると流石に怪しいし、魔法がある世界なんだからそういう類いのものを使ってるんじゃないかと思われるかもしれない。結構色々見れるから、意外と気をつかうし。


 まあ、今みたいなゆっくり出来るときなら便利だし、良いんだけどさ。



 名前:エイン

 種族:ワイバーン

 性別:女

 年齢:0

 職業:従魔(主:ベイセル・イェールオース)

 状態:通常


 能力

 HP:D

 MP:E

 STR:E

 VIT:D

 INT:E

 AGI:E

 DEX:E

 LUC:A


 魔力属性:炎


 スキル

 翻訳:C

 咆哮:E

 飛翔:F

 頑強:E

 異常耐性:C

 火属性魔法:D

 幸運:B

 ブレス:D

 魔力吸収:E


 SP:7



 少しは成長しているが、正直あまり変わってない。成長期なんだし、もっと劇的に育ってるかと思ってたんだが。ワイバーンだし、神様からもらった卵から孵化したんだし。それでもちゃんと普段の鍛練通りに成長はしているし、新しいスキルも習得しているようだから順調ではあるんだが。特に異常もなさそうだしな。



 さて、次はシスだ。まずはじっくり姿を見るために、俺の服の中から出てきてもらわないと。ずっとそこにいるものだから、最近は慣れてきてしまった。最初の頃はひんやりしてるうえに時々動くからびっくりしてたんだけどな。


「シス、出てきてください」

『はーい!』


 シスもエインも、言うことを素直に聞いてくれるので助かる。……ただ、勢いよく飛び出してくるのはやめてくれ。服が伸びるから。



 名前:シス

 種族:ホワイトスライム

 性別:女

 年齢:2

 職業:従魔(主:ベイセル・イェールオース)

 状態:通常

 忠誠:89/100


 能力

 HP:D

 MP:E

 STR:F

 VIT:D

 INT:C

 AGI:E

 DEX:D

 LUC:C


 魔力属性:光


 スキル

 病気耐性:B

 異常耐性:B

 悪食:C

 回復付与:C

 光属性魔法:D

 魔力吸収:D

 衝撃吸収:E

 擬態:D

 タフネス:D

 念話:E


 SP:6



 シスの方もエインと同様に少しずつだがちゃんと成長おり、新しいスキルも結構習得しているようだった。スキルに関してはともかく、能力に関しては耐久やスタミナが上がってる辺り、毎朝のミトゥレ様との鍛練のおかげっぽいし、これからも続けるべきだな。


 ……ちなみに、俺自身も一応鑑定してみたんだが、特に変化はなかった。魔物な上に幼いこの子達だからこその成長なのか、俺の成長が遅すぎるのか。……前者だと思っておきたいかな。俺もまだまだ幼い子供だということは気にしない方向で。


「さて、二人とも。シスには以前にも聞きましたが、もう一度聞きます。どういう風に強くなりたいですか?」


 二人をベッドの上に下ろして俺と向かい合う形になって、そう告げる。SPが予想以上に少ないから弄ることは出来なさそうだけど、育成方針は決めておいた方が良いだろう。


 シスは考え方が前と変わってなければ耐久型の方向でいくわけだから、エインには攻撃を頑張ってほしいところだ。……まあ、ゲームじゃないんだから役割がかぶろうが微妙な育ち方をしようが、いつまでも連れて歩くつもりだ。どっちも可愛いしな。


『ぼくは前と変わらないよ。ご主人様を守りたい』

「ありがとう、シス」


 意思が変わってないようで何よりだ。嬉しくなってつい、シスを両手で挟んでぐにゃぐにゃ。どうせ俺は非力だし、シスも楽しそうなので問題ない。


「きゅっ! きゅきゅきゅー、きゅ」


 エインも懸命に語ってくれているが……うん、正直何を言ってるのか分からない。おかしいな、エインには翻訳スキルがあるはずなんだが。生まれたばかりの時は言葉が話せないからだと思って納得してたんだけど……今も話せないんだろうか?


 ちなみに、俺のスキルは異世界言語習得であって翻訳ではないので、万能ではない。聞き取る分には多少の問題しかないが、話すのは勉強しなければ無理だ。なので、もっと小さい頃はこの世界の言葉を覚えようとしたことがある。スキルのおかげか、かなり短い期間で普通に話せるくらいにはなった。



 まあそんなことはどうでもよくて、今の問題はエインの言葉が俺には分からないことだ。ただ、一応の対策はある。


「……シス、エインの言っていることが分かりますか?」


 まあ、大した対策といえるようなものでもないが、シスに頼むことだ。魔物同士なんだし言葉が理解できるんじゃないかという予想である。


 いまいちよく分かってないが、魔物の言語というものは基本的に存在しないらしい。シスは新しく習得したスキルにある念話で俺と会話をしているらしいので、言葉を使っているわけではない。ただ、竜のような一部の例外の場合は言語があるらしく、エインもそうだし前に乗せてもらった竜籠を引いていた竜の言葉も分からなかった。


 竜には独自の言語があるというのは本で読んだことで、他の魔物に関しては俺の勝手な意見だ。もしかしたらあるかもしれないし、ないかもしれない。言語があるなら、スキルのおかげで勉強すれば使えるようになるんだろうけどな。異世界言語であって人の言葉と限定されているわけではないので、そういう意味では俺のスキルは万能なのだ。


『えっとね……色んな火の玉を吐き出したいんだって。おっきいのとか、たくさんのとか』


 と、あっさりとシスが訳してくれた。念話のおかげなのか、魔物同士なら翻訳スキルが効くのか、それとも別の理由かは分からないが、とりあえず通訳は出来そうだ。正直これで出来なかったらどうしようかと思ってたが。


「つまりはブレスの強化、ですね。そうなると中、遠距離……」


 シスが壁役なわけだし、悪くないかな。俺が一番後ろから支援を飛ばしつつ全体を見て指示だから、エインは俺の護衛とそこからのブレス。……うん、こういう妄想は楽しくなるな。


 身体の成長もかねて運動は変わらずやるつもりだし、ブレスの強化も今のエインの唯一の武器だから元々やるつもりだった。つまり、今までと特に変わらないということになるな。どうせSPがほとんどないから何も出来ないし、意思確認ということで。


「……うん、頑張りましょうね、エイン。もちろんシスも」

『頑張るよ!』

「きゅーっ!」



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