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プロローグ

「転生、ですか」


 いきなりだけど、俺は転生することになったらしい。


「はい、転生です。こちらの都合で申し訳ないのですが、今貴方が保持されている記憶は引き続き保持されたまま、となります」


 しかも、前世記憶あり。いかにもテンプレな神様転生である。何故記憶引き継ぎで申し訳なさげなのかは分からないが、人生やり直しができるのはありがたい。


「また、転生していただきます世界は、貴方が以前生きていらした世界とは別の世界になります」


 ちなみに現在、定番の真っ白な場所で、目の前にいる超美人な女神様に転生しろと言われているところである。女神様は、長い金髪で、胸はやや控えめ、服装は何故かスーツだ。出来る女性って感じ。

 ところで、すっごい丁寧で至れり尽くせりなんだけど、何でだろう? ありがたいんだけど、神様=腹黒なイメージがあって怖い。


「規則ですので。そして、今ここで、貴方の次の人生での目標を誓ってください」


 規則なのか。神様も大変なんだな。そしてさらっと考えがバレてるが、まあテンプレだな、うん。

 それで、人生の目標か。そんな重大なことを生まれる前から決めろと?


「記憶を保持したまま転生していただく方々には、皆様目標を誓っていただいております」

「……誓ったことによるメリットとデメリットを教えてください」


 誓えって言われると何かとんでもないことをやらかしそうな気がする。どうせ誓いを守らなかったら天罰とか受けそう。


「はい、誓いを守らなかった場合は天罰がございます。以前にも転生していただいた方々の内二割ほどが天罰を受けました」


 マジであるのか天罰。ヘタなことは誓えないなこれは。しかも二割とか地味に高い。


「誓いをしていただくメリットでございますが、誓いの内容を手助けするようなスキルをこちらから提供させていただきます」


 スキル? そういえば、転生先の世界を聞いてなかったな。定番のファンタジー世界ってことでいいのか?


「はい、そのような認識で構いません。また、どのような誓いをされましても、異世界言語と鑑定のスキルは提供いたします」


 サービス良過ぎないか? 本当に不安になってきたんだが。


「ところで、天罰って受けたらどうなるんだ?」

「所持スキル全損及びステータス一割化及び超不幸付与でございます」


 ペナルティキツ過ぎるだろ……誓いは守らないと。


 まあ、とりあえず特典決めってことでいいよな。

 とは言っても、曖昧な目標だとどんな特典が来るか分からないからな。予測しやすいような目標を決めようと思う。剣士になるとか、魔法使いになるとか、そんな感じの。剣術とか魔法才能とかそんなスキルをくれそう。

 でも異世界って移動手段少ないだろうしな。馬車か転移魔法ってとこか。後は魔物に乗るとか。馬車は金かかるだろうし、尻痛くなるだろうし他のより遅いだろうし遠慮したいかな。

 となると何かしらの移動手段を持つ職業が良いな。魔法使いか魔物使い辺りか。魔法使いの方は空間魔法使い限定かな。アイテムボックスも使えそうなのは利点、種類が少ないのが欠点。あとコスト高いだろうし、習得も相当難しそうだ。

 魔物使いはバリエーション豊富で魔物に荷物を持たせたり、空飛んだり、警戒を任せたりと便利だ。けど、最初が大変だな。仲間に出来る魔物は運だし、弱い内は育てないといけない。仲間にするのに戦わないといけなかったりすると大変だ。


 ……結論。魔物使い。育成したい。もふもふしたい。魔物っ娘と仲良くしたい。


「というわけで、魔物使いになろうと思います」

「目標はそれでよろしいですか? 難しい目標ほど提供するスキルが上位のものになりますが」


 そういうことは先に言ってほしい。

 とはいえ、天罰怖いし、チート級のスキルが欲しいわけでもない。二度目の人生が生きやすい程度の能力があればいいからな。

 今ここで無理してリスクを負うよりも、努力して自力でスキル獲得すればいいし。


「なので、魔物使いになる、が目標でいいです」

「かしこまりました。では、その目標で提供させていただきますスキルは、好印象(従魔)、育成(従魔)、成長促進(従魔)、意思疎通(従魔)、進化(従魔)、契約魔法、魔力量増加、となります」


 え、多くね?


 ……え、マジで? いや、ありがたいんだけどさ。貰えるスキルってこんなに多いものなの?


「転生前に決めていただく事は以上です。では、転生先へ向かってください」


 あ、さっさと行けと。了解です。


「えっと、今いきなり現れたその扉を通ればいいんですよね?」


 女神様の後ろにいきなり現れたバカでかい扉|(縦横どっちも多分5メートルはある)のことである。銀一色で、複雑な紋様が彫り込まれていてとってもファンタジーである。


「はい。貴方の次の人生が幸せであることを祈ります。では、どうぞ」


 よし、せっかく授かった第二の人生、幸せに生きられるように頑張ろう。





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