表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

プロローグ

それは、インターネットを通じて世界中に発信された、少年の小さな呟きだった。


【僕は世界を変えたい】


【でも、僕にはお金も、権力も、多くの人を動かせる魅力もありません】


【僕にできることといえば、インターネットを通じて、僕の気持ちをみんなに伝えること、それと】


【死ぬことだけです】


 このとき、少年の体は震えていた。それは恐怖によるものか、それとも武者震いなのか、少年自身わかっていなかった。


 そんな少年の震えは、無機質な文字によって止まってしまう。少年の文字を打つ手がどんなに震えていても、インターネットに流れる文字は、その美しいフォントを崩すことなく鎮座している。


 少年の震えは伝わらない。


――案外、その震えこそが、一番大切なのかもしれないのに


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ