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月は満ちて~Resurrection of the Seventh Game~  作者: 遠野鞠環
赤い世界にようこそ
9/10

9. 弾む心にトゲいばら

 「キミはこの部屋に入ろうとしたかい?」


宿直室の扉をじっと見たまま、ユラさんが話しかけてきた。その瞳には何が映っているのだろう。

入ることはなかったけど気になった、そう彼女に伝える。


「そうか……」


彼女はそう言い顎に手を当て考え出した。依然扉から目を離す気配はない。


「命拾いしたね。この部屋の中には今、亡霊が出現している。――鎧武者だ。」


ゾッとする。保健室でホッと一息ついたのもつかの間、こんな近くで怪異が発現していたなんて。


「この場所から今すぐ離れましょう!!」


ぼくは彼女の腕をつかみ一緒に離れようとする。

が、ビクともしない。


「次に奴が行く場所を確認しなきゃダメなの。キミもそのうち出来るようになるさ」

「なに……言ってるんですか……?」

「ちょっとしたカラクリがこの学校には仕組まれているのさ」


扉の前に立ったことでソレに気付く。奥からトンデモナイ殺気が放たれていることに。

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