【7】
あれこれ話しすぎてその場にとどまっていたが、ここ、狙われやすいポイントだってこと忘れてた。
皆で移動したよ。
木陰なら多少はいいかなって。
後、気になってたのはほっといてこれからどうするかを話し合うべきだと思った。
「ねぇ、掲示板…見に行かないか?魔法省がまたなにか依頼出してるかも。」
「でもそこに行って何をするつもりですか?」
「さっき国に届出出さないとって言ってたじゃないか。だからさ、それしたら何か変わるのかなって思っただけ。」
「ああ、変わりますよ?ランクがつきます。一番下がLv10。徐々に上がってって1番上がLv1になります。警護に当たれるのはLv5以上になります。ですが貴方は…どうでしょう?計測機があるはずですから測ることは可能ですよ?」
「へぇ〜、測れるのか…面白そうじゃん。測ろうよ。僕やりたいなぁ。」
「はい。あなたはやった方がいいでしょうね。山を破壊…なんてのはホントだったのか分かりますから。」
「それは嘘ついてないって。信用ないなぁ〜。」
掲示板が張り出されてる建物に入ると部屋の隅に計測機が置いてあった。それを住人の許可を経て建物の外で測ってみることにした。そしたら野次馬たちがあちこちからやってきてピーピー口笛を拭いたりあーだこーだ言ったり…言いたい放題だ。
カチンときたので全力で力を出してみようと思った。ジジーの方を見たらニヤリと笑うじゃないか。ほれやってみろと言ってる感じがしたのでマジで力を出してみた。
両手首に装着したコードがバチバチいってる…大丈夫か?
Lvが10~9、8と上がっていく。
初めは笑っていた野次馬たちが見ている中止まる気配が無いことに驚きを隠せない様子。
Lvが1になっても止まらず、振り切れたメーター。そして突然火を噴き始めてあたりは騒然となった。今目の前にいる普通の子供がLv1以上の力を持ってる?マジか。
Lv1以上の魔力を持ったものなど国の中にもホンのひと握りしかいない。しかも訓練されたエリート達ばかりだ。
目の前に起こったことが信じられずにいる。
「あ〜あ、もう終わりか…。壊しちゃったみたいだな。ほんの少し魔力を出しただけなのに…。」
それを聞いたものたちは恐怖した。
この子供、一体何を言っているんだ?
本気の力を少し出しただけ?なら全力でフルパワー出したら町はどうなる?と言うか国はどうなる?
慌てて逃げ出すものが出てくるともうみな我先にと逃げ出す始末。全く困ったものだ。
「僕は化け物かなにかか?」と言ってやりたくなる。
まぁ実際の所は化け物としかいいようがないのが現状だ。