【21】
青年達は素顔をさらした。
その顔は全く知らない顔ばかりだったが、相手の方は名乗り出した。
どうやら金で雇われただけの集まりのようだ。
ただ全員が名の知れたもの達のようで、皆が驚いた顔をしていた。それ程の使い手なのだろう。
まぁ、僕には遠く及ばないけどね。
今まで旅してきて出会ったことがない僕に素直に驚いていた。正直言っても理解できないだろう…。
今はまだ言わない方がいいと仲間と話していたからそのまま黙っている事にしたのだが、果たしていつまで黙っていられるのかどうか…。
僕の他にも異世界から来たものがいないか秘密裏に捜索してもらっているが、いまだに何の報告もない事から僕以外はいないと思うようになった。
「で?どうするよ、これから…。」
「そうだな…、まぁ、好きにして貰えばいいじゃん.別に邪魔になるわけでもなさそうだし…どうしてもってときには僕の魔力が役に立つし。」
「へ?良いのか?私達も連れてってはくれまいか?何かの役に立つこともあるかも知れないし。」
「やくにって…危ない目に合いに行く必要はないよ?魔眼があるし。」
「何?魔眼て…?」
「え?知らないの?魔力で遠くのものを見る力のことを言うんだけど…。」
「そんな力我々にはないぞ?」
「は?そうなの?じーさん。」
「わしに聞いとるのか。もうちょっとだけ年寄りを敬え。ったく。いいか?よく聞くんじゃ、魔眼は一定の力を放出し続けないといけない大変な力じゃ。普通の魔力持ちでは力が続かんわ。」
「何だよ。なんか言いたいことでもあるのか?ハァ〜。ため息が出た。しょうがない、ちょこーっと力を見せてやるか。
」
自分の目の裸眼の力を全員の目に見えるように魔力をかけた。皆ビックリしていた。
力を使いながらさらにココにいる全員の目に見えるようにするとは、末恐ろしい使い手だと皆思ったが、当の本人は全く考えていなかったようだ。
「これが裸眼の力?よく見えるな。山一つ越えたよ。一体どこまで見えるんだ?」
「ああ、それはさ、術者の魔力が切れた時に見えたところまでかな。」
「あ、そうなの?」
さらりと言われた事にこちらもさらりと返事をしたが、後になって考えるとバケモノ並みだと思えてしまうのだ。正直な感想だから当たってないはずはないだろう…。
だけど、こちらから見えない場所を向いて引き攣った顔をしているものがいたのはすぐにわかった。




