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12/22

【12】

先頭を歩く王子に危険があれば率先して御守りしないと外交問題になるかもしれないよ。頭痛いわ、ホントに!


森の中は薄暗く時々小物の魔物が襲ってきた。

ヤバい!そう思った時に何処からか弓矢が飛んできた。

その弓矢、魔物の頭をうち瞬時に倒した。

気配が全く感じられなかった。

何処にいる?

敵か?味方か?


4人が4方向をじっと見てた時また魔物が襲ってきて同じく弓矢で射抜かれる。もしかして味方?

僕は大声で叫んでみた。


「どこの誰かは知りませんが、顔見せて貰えませんか?敵か味方かの判断がつかないです。」

「………。」

「敵で良いんですか?僕戦いますよ?」

「まー〜った!アタシは敵じゃない!」

「じゃあ何ですか?味方?なわけないか。こんなとこで何をしてるんですか?ここは結界が貼ってあって入れないはずですが?」

「そんなの知らない。ただ依頼書を見たからきた。それだけだ。」

「依頼書は1枚だけのはずでは?」

「いいや、これに関しては複数存在してるよ。だって他にもこの森に入ってるやつ見たからさ。」

「そいつらはどうなった?」

「みな魔物に倒されて食われた。生きてるやつは今はあんたたちだけだ。」


マジか。

僕は大声で叫ぼうとしたら木の影から現れたのは若い女が1人だけだった。そして僕の口を塞ぎ小声で喋った。


「大声を出すとあいつがやってくる。殺されたくなかったら言うこと聞きな!」

「あんたは一人で行動してるのか?仲間は?」

「あんたみたいに大声を出した仲間はみな森の主に殺された。だからいないな。」冷静に言葉を発する彼女に驚きを隠せない。


「なぁ、あんた1人なら俺らとバーティ組まないか?報酬は人数で割る。それなら文句ないだろ?」


女は服に色んな武器を仕込んでいた。

どこにそんなものを隠してたんだって言うのもある。プロのようだ。

「いいだろう。その代わりあんたたちの力も知りたい。背中を預けるに値するパーティか見せてくれる?」


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