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10/22

【10】

どうしたら見つかるのかって問いただしたら国を見て回るしかないって、めんどっくさ。言ったら怒られそう。

でも今いる国ってどのくらい大きいの?って聞いたら世界地図を出してくれた。

地図を見ながら説明を受けると結構な大きさだということが分かる。でも治安は良さそうなのにね。


王には頭を下げられ王子のお守りを頼まれた。そんな歳か?って思ったよ。少なくとも僕よりは年上だと思うんだけどなぁ〜。

歳聞いたらなんとまだ16歳とな。僕と同い年じゃん。タメ口で良いかな?って思ったんだけどそれを喋ったらジジーがソッコーで頭をコツいた。やっぱりダメか。まっ、良いけど。

そうそう前から気になってたからみんなの歳を聞いてみた。

チビの娘はまだ10歳。

ジジーは秘密だって。そんなの秘密にする歳か?まっ、どーでもいいけど。


一つ気になった。

魔力があっても僕はからっきし剣はダメ。

王子は魔力は少ないが剣は使える。

チビはもちろん無理。ジジーは……使えるな。だって僕に剣を教えられるくらいだからね。


その日はなんと城にて泊まることになった。

フカフカのベット…どれだけぶりだろう。

町民が住んでるところの泊まる民宿?みたいなところは確かに布団はあるけれどちょっと硬いんだよね〜。それでもとるものはきっちりとる…ちゃっかりしてるよ。




翌朝早くに城を経つことにした僕らは王様への挨拶もそこそこにさっさと出発した。

まずはこの国から出ないと…始まらないな。

念の為にと地図の写しを貰っておいた。もし迷ったら役に立つと思う。



「どうしますか?これから。」

「う〜ん、そうだなぁ…。町の掲示板を見に行こう。何かあるかもしれない。」

まぁ、そう簡単に思うことが進むとは思ってはいなかったので、のんびり向かった。

町中は活気に溢れており、人が沢山いた。

こんなに人がいても魔力がないのか…みな大変だな。


ボーッとしてたら近くに子供がやってきた。そして突然僕にぶつかってきた。

そのまま逃げようとしたからサッと片手をつかみあげた。

「う〜、何しやがる。」

「ほお?僕のポケットからなにか取ろうとしたよね。まぁ、大したものは入ってなかったけどさ。」

「??」子供は掴まれてない方の手を見た。持っていたのはハンカチだった。

財布みたいに折り畳まれていた為分からなかったようだ。

「はな、はなせ!」

「う〜ん、どうしようかなぁ?あそこに警備兵がいるから引き渡そうか。」

「ま、マジ?クッソー!はなしやがれ!おいらはこんなところで捕まんないぞ!」

「そうは言っても捕まるんだよ。おーい!警備兵のお兄さーん。ここに悪い子がいるよ!」

その声を聞き付けて警備兵のお兄さんが2人走ってやってきた。

もうなんともならないと観念したのか子供は大人しくなっていた。引渡しはスムーズに行われ、子供は連行されて行った。

「覚えてやがれ!!こんちくしょうめ!」と叫びながら…。


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