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01話

異世界召喚、誰だって一度は思い描いた妄想の世界

何の変哲も無いごく普通の自分が異世界に召喚され、その際に神様から特別な力を与えられその力を駆使し魔王討伐の旅にでる、もちろん勇者として

気の合う仲間達、勇者の事を一途に思う姫様、そしてお約束のハーレム展開

誰しもが異世界とはそう有るべきだと願い思っている

だが現実は違った…眩しい太陽、澄み渡った青い空、何処までも続く広い草原そして響き渡る少年の叫び声


「ギャー勘弁して下さい~!」


彼の名は江越勇気、ひょんな事から異世界に召喚され只今絶賛彼女達に追いかけ回されている最中である

彼女達?そう彼女達、異世界のモンスターオーク達に…


【オーク】

俗に言うモンスターの代表格でゴブリンと対をなす有名モンスターである

小柄なゴブリンと違いガッチリとした体格をしており2メートルを超える者も少なくない


「待ちなさーい!」

「男!男!男!」

「ヒャッハー!」


オーク達は鼻息荒くドスドスと足音を上げ巨体を揺らしながら勇気を追いかけ回していた


「サラサ!助けてくれー!」


【サラサ】

女性エルフで魔王の補佐官

因みに大の人間嫌いである、まぁー詳細は後ほど…


勇気の助けに対してサラサは顔色一つ変えずにたった一言言い放った


「無理です」


「ふざけんなぁー!俺を助けるのがおまえ達の仕事だろ?」


「はぁーアナタを助けるのは私では無くルークスの仕事です、私はあくまであなたの監視役ですので…」


【ルークス】

女性の虎人である

女性でありながら警備隊長まで登り詰めた逸材であり現在は勇気専属の護衛をしている


「いやいや、その監視対象が死の淵に立たされているんだけど?」


「じゃあ早く死んでアンデットにでもなって下さい、そうすれば私も少しぐらいは情が湧きます」


「この人間嫌いがぁー!!ルークス!ルークス!!」


だか勇気の呼び声に返答はなかった


「ルークスならほらあそこですよ」


サラサの指差す方向を見るとルークスがオークに捕まり絶賛悪魔のキスと言う名のディープキスを喰らわされていた


「ル、ルークス!!」


勇気の問い掛けにルークスは弱々しく右手を上げ朽ち果てた


「ルークスー!!てかオークは女性を襲わないんじゃないのかよ?」


「まぁーパッと見ルークスは男性に見えますからね、仕方がありません」


確かにルークスはパッと見女性には見えない、髪も短く体型も男性に近く初めて会った時に俺も間違えたぐらいだ

だけど既にルークスが女性と分かっているのに何故奴らはルークスを解放しない?


「それはですねエサが目の前に現れて彼女達の気持ちが高ぶって抑えられないんじゃ無いでしょうか?」


「エサ??」


「はいエサですよエサ、丁度いま目の前に居るではないですか男と言う名のエサが」


「ふ、ふざけんなー!!」


「仕方有りませんよ、彼女達も子孫を残す為ですから」


「だったら同じ種族同士で繁殖しろや!」


「それは無理なんです、オスのオーク達は彼女達の余りにも強すぎる性欲に恐怖を覚え村から逃げ出したんですから

で結果、繁殖期になるとメスオーク達は男を求めて放浪するんですよ

まぁー女性は襲わないので安全です、まぁー例外は有るみたいですけど…」


「ふざけんなーこんな所でこんな化け物に俺の貞操が奪われてたまるかー!」


「因みに彼女達は先遣隊なので捕まればもれなく村に連れて行かれますよ」


「はぁー!?村にもこんな奴らがまだ居るのかよ!」


「そうよ~♡まだまだ居るわよ~♡」

「だから諦めて早く捕まりなさ~い♡」


「誰がお前らみたいな化け物に好き好んで貞操を差し出すか!」


「おい!さっきから聞いてりゃ化け物化け物ってそれがレディーに対する言葉使いなのか?」


「うるせーレディー扱いして欲しかったら先ずはレディーらしく振る舞え!」


「そうね、じゃあレディーらしく振る舞わさせて貰うわね!!」


そう言うとオークの独りが更にスピードを上げ勇気の背後を取り高速タックルを決めそのまま押し倒したのであった


「ギャーすいませんすいません!許して下さい」


「あら?あなたがレディーらしく振る舞えと言ったのでしょ?」


「は、はい、そ、そう言いました」


「なら私がレディーいえ女性である事を証明しなくてはいけませんねーフフフッ♡」


「イギャー!!」


勇気の抵抗むなしくオークは勇気の服を剥ぎ始めた


「フフフッ美味しそうな体ね♡」


「今ならまだ間に合う今ならまだ間に合うからーだからねっ止めて下さいお願いします」


勇気の最後であろうお願いもオークには届く訳もなくオークは臨戦態勢に入るのであった

勇気を囲みオッ!オッ!オッ!オッ!オッ!っと地鳴りの様に声を上げるオーク達

そしてそれに応えるかの様に馬乗りになっているオークは脱ぎ始め一言


「たぎってきたぁ~!!」


「ギャー!助けてくれ」


「いただきま~す♡」


こうして勇気の異世界召喚物語は始まるのであった…

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