表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄達のフロンティア  作者: ハル
3/6

第三話 偵察・上


 第三話。よろしくおねがいします。


『今日中に、ほぼ全員と顔を合わせなさい! わかったわね』


『はいはい』


 光は教会の屋根の頂上にあるオブジェの影に立って、ノーラの言葉を通信越しに受け取った。

 空は青く、白い斑点が所々入っている。心地良い風が、戦闘体の礼装であるジャージの裾をなびかせていた。

 中心部から放射状に伸びる石レンガの街道にも、時折見える噴水の広場にも、人影は一切見当たらない。

 基本的に、街の建物の高さは等しく、平べったく見えるのが、上から眺めるとわかる。しかし、時折突出して背の高い建物がある。

 それは、中心部から同一距離、天から見れば、円状に広がっている。姿、内装が教会に類似していることから、光は教会と、それを心の中で呼んでいた。

 教会の最上部から、再び街を見下ろす。すると、今まで誰も居なかった屋根に、一人の弓兵の姿が映る。


 十代後半ぐらいの少女で、凛とした顔つきをしている。薄茶色の髪を後ろに結ってあるのが特徴的だった。距離はおおよそ二キロメートル。少女が矢から手を離した瞬間、光は教会の裏へと降下する。


「!」


 教会の中から斬撃の刃が伸びてくるのを視認する。光はその刃を二本の短剣を重ね受け止める。

 光は後方の建物へと勢いよく飛ばされた。


 ボロボロになった剣を再生成する。完了と同時に薙刀を携えた老婆の姿が見える。


『データ獲得完了。ベリウム共和国の弓兵『メイ』と、薙刀兵『ニコラ』。今戦っても無謀よ。早く逃げなさい』


ノーラの声が通信機越しに聞こえる。ニコラの持つ薙刀の刃は鮮やかな青一色。それが、新型のブレードである証拠だ。


『わかってるよ。無茶苦茶言うなぁ』


 ニコラは崩れた家屋による砂煙の中から一歩一歩近づいてくる。


「やれやれ、若い子を狩るのは些か気が引けるものだ」


 ニコラは不敵な笑みを浮かべながら呟く。

 直後薙刀の刃が幾度となく、目に見えぬ速度で襲いかかる。

 刃と刃が火花を散らし、光は少しずつ足を一歩一歩引き下げる。ニコラの薙刀の刃は、建物ごと光に襲いかかり、周りの壁は崩落を繰り返していく。その意図は、主に弓兵の少女、メイの射線を通すためである。

 メイは路地裏を潜り、ニコラの戦場との間に遮蔽物が無い場所へと移動する。顔を出せば、他の敵に見られる可能性があるからだ。

 路地裏は室外機と空のゴミ箱、積み重なった空き箱が目立つ。


 メイは住宅の壁を蹴り、屋根へと登る。弓を構えニコラの戦場へと矢先を向ける。しかし、狙撃先は砂煙で見えない。

 メイは矢をゆっくりと戻し、弦の張力を無くす。矢を一旦矢筒に仕舞ってから、テニスボールぐらいの何かを受け取るように右手の親指の付け根を右目の少し上に当てる。


 生成されたのは、重厚な黒のゴーグルであった。それを右手で掴み、目に掛ける。

 彼女の視界は黒く、暗くなる。そして、ニコラの戦場に居る二人の体が、緑色一色となって浮き上がる。これは、動物の体温に反応して、その反応物を緑色に染めて投影する。このゴーグルによって、視界不良、暗所での狙撃が可能となるが、周囲が見にくくなるといったデメリットがある。


 メイは矢を手に取り、構える。瞳を閉じて一呼吸を置く。


(落ち着いて‥‥‥。次は‥‥‥、当てる!)


 目を大きく開き、僅かな誤差を修正させ矢を放つ。標的は砂煙の中。こちらの存在を視認することはできない。ましてや、音の小さい弓矢である。彼女は、自分の放った矢が当たると確信した。


(‥‥‥?!)


 ゴーグル越しに見えるのは、既にニコラと距離を取っていた光のシルエットであった。さっきの一撃は、完全に視界外からだったはず‥‥‥。何故‥‥‥。メイはもう一度矢を手に取る。


(今度こそ、今度こそ!)


 しかし、矢を引いた時には光のシルエットは視認できなくなっていた。

 建物の影に隠れていたのだ。


『やれやれ、逃げ足の早い小娘だ』


 ニコラの声が左耳の通信器越しに届く。


『ごめん‥‥‥。わたしが当てていれば‥‥‥』


 通信機越しに、ニコラが声を上げて笑う声が聞こえる。


『気にすんな。あんな見えない所から撃った矢を躱す奴、アタシでも当てられんわい!』


 大きく、高揚した声でニコラは言って続ける。メイは屋根から降り、路地裏でしゃがんで身を隠した。


『周囲に敵は居ないね?』


『うん』


 手のひらに映したレーダーを見て、メイは言う。


『わかった。アタシが今からそっちに向かうから、大人しく待ってるんだよ』


 ニコラの子供扱いする声に、メイは不満げに頬をぷくっと、膨らました。

メイは、背中を壁に当て、その場に座り込む。それと同時に、弓は塵となって消滅した。

建物の影は短くなっており、もう直ぐ太陽が自分の体を覗きそうだった。



 ジャンプ台とジャンプ台を継ぐようにして跳躍を繰り返しながら、光は建物に挟まれた、車がギリギリすれ違える程度の道を、高速で巡航する。


『よく避けられたわね』


 耳もとにノーラの声が届く。


『見えていたし、聞こえていたからね』


 光は、手のひらから映し出すレーダーを見ながら、ニコラとの距離が遠ざかっているのを確認する。


『良いわね、パッシブエフェクト持ちは』


 パッシブエフェクトとは、生まれつきから持つ、異能力のようなものだ。個人の有する魔力、エナジーの生まれつきの素養が高いときにそれを有する時がある。

 しかし、それは空を飛ぶだとか、瞬間移動ができるとか、他人が考えていることを一字一句間違わずに読み取れるだとかいう、超人的ものではなく、あくまでも、人間の能力の延長線に留まっている。


『そう? 良いことよりも、悪い事の方が、明らかに多いと思うけど』


 光の持つパッシブエフェクトは、生まれつきに得た『全感強化』。それと、かつての師から受け取った『測力眼』。

前者の『全感強化』は、その名の通り、全ての感覚、つまり視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、そして、第六感までが、常人の二、三倍に強化される。だからと言って、四キロメートル先の小さな文字を読むことなんてはできないし、蟻の足音を聞けるわけでもない。あくまでも『常人の』二、三倍に留まっている。

その割には、デメリットも大きい。主に上げるなら触覚の強化。これは、痛覚も例外ない。だから彼女は、傷を負うことはなるべく避けるようにしている。それに、辛いものが大の苦手なものにもなった。

後者の『測力眼』。これは少し特殊で、魔力を流すことによって作用する。魔力を流すと、視界に映る力の流れ、魔力、エナジーの流れも同様に見ることができる。しかし、入ってくる情報が多すぎて、瞬時に活かすことは彼女には困難であった。だから、彼女は視界不良の時のみ、暗視スコープとして使っていた。


『そんなこと言ってー。さっきの戦闘でも大活躍だったじゃない』


光はノーラの言葉を無視した。


 光は急停止し、ガラス扉を押し、食材屋へ入る。中には缶詰、レトルトなど、日持ちする食品だけが取り扱われていた。電気は付いておらず、薄暗い。それに、人の足音一つも聞こえなかった。


『それで、ここにあるものは、本当に自由に奪って良いわけ?』


 光は通信機越しにノーラに訊ねる。内装はスーパーのコーナーの一角を切り取った感じだが、不自然な事に値札は見られない。陳列も綺麗に整っていた。それなのに、正面の扉の鍵が閉まっていないなんて、不用心にも程がある。


『ええ。さっきも言ったじゃないの。『ここにあるものは全て私達への贈り物だ』って事を』


 それは昨夜、光がノーラへ衣食住について聞いた時の答えだった。そしてノーラは続ける。


『それに、うちの食料の貯蔵ももう心許ないから、たっぷり持って帰りなさいよ!』


 光は棒状の携帯食料をかじりながら「へいへい」と言った。味も、見た目の割には美味しく、苦もなく最後まで食べることができた。光は同じ銘柄の他の味の携帯食料も口にした。

 携帯食料と呼ぶよりも、おやつや軽食と言った方が良いような味だった。


(さてと‥‥‥)


 光は大きな袋を呼び出す。生成された袋は口に金具がついており、そこでパチンと留められるようになっている。ノーラが開発したものの一つだった。

 光は、その袋へと、片っ端から適当に缶詰を数個ずつ投げ入れる。携帯食料になりえるものは、腕で掬うように取って、袋へと入れた。

 最後に飲み物を袋へと詰めた。ノーラは酒と水しか飲まないため、完全に光の好みで選んだ。しかし、光は陳列されている商品を見て、終始不自然だと感じた。


(どれもこれも、それなりに価格のするやつだ。不自然にも程がある)


 商品の銘柄は全て異国語で書かれてあるが、幼い頃から学んでいたため、光は読むことができる。時折別の国に居た時に見たことのある商品が現れたが、タダでバラ撒くには勿体無い値段であるものばかりだった。


 袋に大量の食料を詰めたおかげで、袋の輪郭は歪になっていた。光は袋を消滅させる。消滅させるというよりも、他の空間に保存しておくと言ったほうが、齟齬がない。


(誰か、来ている‥‥‥)


何かが近づいてくる。軽くて、流動的な何かが、壁の向こうにへばり付いている。目を細め、気配の方向を睨む。


 壁が軋み、ヒビが入る音が光の耳へ僅かに届く。彼女は天井の方へと直ぐさま跳躍した。

 地から足を離した途端、建物中に亀裂が走り、周囲の建物は轟音と共に瓦礫の山へと変貌した。

 白煙から抜け出すと、澄んだ空から強い日差しが照りつける。

光は、先程入った食材屋と幾つかの建物を挟んでいた街道に足を降ろした。

 白煙が晴れていくとともに、向こう側に居る人の輪郭がハッキリしてくる。

 

 白煙に隠れた人影が、白煙を払う。光は跳躍する。地面に亀裂が入り、背後にあった家の屋根が全て割れた。払われた白煙からは、オールバックの髪型をした壮年の男性が一人。小洒落た礼服に、灰色のニットを着て、血のような赤味を帯びたネクタイを締めていた。


『銀河帝国のボレアース!? ‥‥‥まずいことになったわ』


 ボレアースと呼ばれた男性の周りには気流が走っている。光の周りに風が吹いていないのに、ボレアースの礼服のジャケットの裾はバタバタとはためいている。

 光は、足を付けている屋根の下から、風を切るような音が微かに聞こえる。


「後ろか」


風を切る音は光の足元を通り抜ける。

 後ろから崩れるような音が鳴る。光は身を屈めて後ろに数歩後退し、風を利用した斬撃を潜り抜ける。それでボレアースの攻撃は終わらなかった。

 風切り音がこちらへと近付く。流体では普通ありえない角度で曲がっている。

 光は、ジャンプ台を跳び継ぎ、建物が崩れてできた白煙を潜っては抜けて、不可視の斬撃を潜り抜ける。

 反撃に出ようと、光はテニスボールぐらいのサイズで、黄色く光る弾を二十数発生成する。弾は二つのグループに別れて飛翔する。角の付いた軌道を描いて弾はボレアースへと飛翔する。


「悪いが、そんな鈍い弾に当ててやるほど、俺はお人好しじゃないじゃないんでね」


 ボレアースの五メートル程の距離で、光が放った弾は全て撃ち落とされる。それと同時に地面から軋む音。下か!

 光は地面を強く蹴って跳躍。そして、ジャンプ台を一つ踏んで、地面から繰り出される斬撃を躱し、建物の屋根へと足を下ろす。しかし、足を置いて二秒も経たないうちに、その建物も崩壊した。正面からは白煙を切るようにして斬撃が襲いかかる。光はジャンプ台を自分の頭上に生成し、手で押し出して素早く着地、身を屈めて斬撃をやり過ごす。


「サーカス団員のような小娘だ」


 光の瞳を覗きながら、ボレアースは口元を釣り上げて言った。


「‥‥‥その腰抜けた動きも、流石はヴェストファーレン人と言ったところか」


ヴェストファーレン。聞いたことの無い国だ。


 左右の建物が崩壊し、左右から不可視の斬撃が襲いかかる。光は跳躍して後退する。光の正面斜め下から、流体のような空気の斬撃が向かってくる。光は、両手に半透明のブレードをそれぞれの手に生成し、そのブレードをクロスさせ、襲いかかる斬撃を押し出すように受太刀する。

 気流によって作られた斬撃は、光のブレードと擦れて火花を散らす。光の着地と同時に当たるように、左右から斬撃が向かっている。

光は正面にジャンプ台を生成、蹴って後方へ離脱した。ブレードは摩擦によって四散した。


『いつまでももたついていないで早く逃げなさい! あんた、死ぬわよ?!』


(わかっている。けれど──)


 恐らく逃げ切れない。風のような速さをもつ斬撃に追われたら、幾ら何でも厳しいであろう。けれど、こんな所で死ぬのはまっぴらごめんだ。

 光は、建物と建物の狭い空間へと逃げ込む。真上にある日差しが、湿った路地裏の地を刺していた。少なからず、建物に挟まれた場所であれば、斬撃がどこから発生するかがわかりやすい。けれど、それが解決になっていないのは、彼女も承知していた。


「無駄な徒労を」


 ボレアースは光の逃げ込んだ路地裏を見て呟いた。直後、ボレアースは空気中へと溶け込んだ。彼の換装体が空気中へ同化したのだ。


 裏路地の、丁字路に出る。相変わらず道は大人一人通れる程度で、狭くて湿っぽい。


「!」


 正面の壁が、円状にくり抜かれる。ヒビが入って穴が開いた壁の向こうからは、ボレアースの姿が。


(いつの間に先回りを。まさか‥‥‥)


 コイツの体も、空気と同化し、風と同じ速さで動ける。それを用いて、レーダー座標を追ってきたのだろう。光はそう直感した。

 ボレアースは鋭利な眼差しで光を睨む。彼のジャケットの裾のはためきが少し静かになる。それは、攻撃の停止ではなく、決めの一手に対する準備である。

 周囲から光を取り囲むようにして風が流れ込む音が聞こえる。左右の家屋、地中を、大量のエナジーが動いている。現在彼を取り囲む空気量は少ない。しかし、高速な斬撃を一手でも繰り出せられる状況であれば、間合いを詰めるのは自殺行為である。


 ならば、と光は換装体を解除する。これは、一か八かの賭けだ。失敗したら、逃げることは困難であろう。光は、左腕に魔力を集中させる。

まだ、相手は完全にこっちを潰せる状態ではない。今相手が放ってきたら、瞬時に換装体へと戻り、脱出すればいい。


換装体は、エナジー・レジスタ文明が作り上げた技術であり、魔術文明とは対を成している。基本的に、優れた魔術素養を持っているものは、エナジー素養に全くと言っていいほど恵まれない。逆も然りである。

そして、換装体と魔術を組み合わされることは、エナジー・レジスタ文明の存亡に関わった。故に、換装体の状態では、火を起こす程度の魔術すら使用ができない。

光の『測力眼』も、極小の魔力で扱えるからこそ採用できている。極小と言っても、換装体が流せる魔力の限界ギリギリであるが。


光が狙うのは、強烈な一撃による、相手のエナジーリソースの拘束。つまり、相手の使用できる空気量の限界を引き出させる一撃を放てばいい。

銃があれば理想的かもしれないが、エナジー換装体に対し、魔術、エナジーを用いたもの以外は例え戦車砲、核兵器であっても無力である。


『あんた、敵前で換装体解くだなんて、一体何するつもり!?』


 光はノーラの声を黙殺した。魔術を扱うには、集中することが必要不可欠であるからだ。


「創造」


 彼女は瞳を閉じて、左腕をボレアースに向け、手首を右手で押さえる。

 想像するのは、鋭利な物。先が尖っているのが望ましい。

 彼女の左腕の先に、先端が尖った鋭利な黒曜石が生成される。黒曜石を生成する為に集めた魔力は一部であり、左腕に未だ集中している魔力が気流を発生させる。

 魔力属性は、火、水、土、雷、風の五つを基礎とする。人それぞれに適性があり、魔術師は選ばれた能力を伸ばし、戦っていく。彼女の魔力属性の適性は、『雷』。彼女の左腕からは時折青い稲妻が溢れている。


「今のエナジー・レジスタ文明は、同じ文明との戦争の時代に突入して以来、魔術に対する耐性を失いつつある」


 過去の師匠の言葉である。三十路の男性にしては、低く少し老けた声だったかもしれない。


「その証拠に、レジスタの兵装は対レジスタ戦を想定するものが基本となった。

だからこそ、そこに、魔術を学ぶ意義がある」


師匠から放たれた言葉だった。


耳に、周囲で何かが蠢いている音が聞こえる。配置からして、もう攻撃態勢が整ったみたいだ。

 

 時間は無い。彼女は目を開けた。


「Go through Rail Gun」


 詠唱とともに、左腕に集約された魔力は大きな稲妻へと変わり、光の左腕を駆ける。

 その稲妻は大きな力となり、生成した黒曜石へと伝導する。


 黒曜石はライフルをゆうに越すの初速を持って、ボレアースへと飛翔する。


「チッ」


 ボレアースは舌打ちをし、可動できる空気を全て自分の正面へと集約させる。最短距離で空気は駆けつけた。高速移動する空気は鋭利な風となって、周囲の建物を崩落させていく。


「よし」


 光は呟き、残りの魔力を足の強化魔術へ使い、白煙に紛れて逃走した。

 レジスタの兵装が対レジスタ用と化した理由の一つに、レーダーに現れるのはエナジー反応だけという仕様がある。エナジーだけを追うならば、機能をオミットさせる分、使用するエナジーを節約できるからだ。

 裏を返せば、生身の体はレーダーに反応しない。光は、その穴を突いた。

数秒を経て、黒曜石の弾丸は、ボレアースによって受け止められた。そして、現存限界時間を迎え、消滅した。


(ケッ、逃したか。今更魔術を使うとは、非常にズレた小娘だ)


 ボレアースは眉間にシワを寄せる。

 直後彼は空気中と同化し、どこかへと消えていった。



 ご購読ありがとうございました。まだ続きます。

 何卒よろしくおねがいします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ