嫌いな理由
俺が香織のことを嫌いになったのは3年前のことである。
当時俺は香織じゃない女の子が好きだった。
一番信用できた幼なじみの香織にそのことを話したら
「私が告白する機会を設けるよ!だから勇気は大船に乗ったつもりでいてよ」
「そいつは頼もしいなー、香織!ありがとな!」
「うん...成功することを祈ってるよ」
その一週間後に香織からメールが送られてきた。
そこには放課後に体育館裏に来てねと書かれていた。
時間になったため俺は急いで約束の場所に向かった。
体育館裏に着いたときに、ある声が聞こえて来た。
「ねぇ、勇気の告白にオッケーしたら分かってるよね」
「分かってます」
などと聞こえて来たため驚いていると、
「あ、勇気もう来てたの?早く告白して来てよ」
と催促してきたため急いでその子の目の前に行った。すると彼女は俺の顔を見たときに目尻に涙を浮かべていた。その顔を見て俺は、
「ごめん、本当はなんでも無かったんだ。本当にすまない。もう帰ってくれていいよ。ごめんな。」
俺は彼女の肩に手を置いてそう伝えた。
彼女は足早にその場を去って行った。
「おい!香織!どういうことだ!」
「どうもこうもないよ、勇気が振られたんじゃないの?振られたからって私に当たらないでよ」
「何を、言っているんだ香織?お前は全て知っているだろ?お前とあの子の会話は全て聞いていたんだよ、俺があの子の前に立ったときあの子は泣いていた、だから俺があの子を帰したんだよ」
「何を言っているのか分からないよ、勇気。私がそんなこと言うとおもってるの?」
「俺も信じたくないさ、でもあの子の涙をみてそうだとしか思えなくなってしまったんだよ。君は最悪な人だよ。じゃあね、花咲さん。もう話すことはないと思うけど」
「待って!勇気!話を聞いてよ!」
と言う声を無視して俺は家に帰った。
これが俺が香織のことを嫌いになった理由だ。
小説書くの難しいよー
次から異世界に飛びますよ