プロローグ
異世界転移というものを知っているか?
まあ転移の仕方の例を挙げるなら召喚魔法による転移だろう。それも周りの人も一緒にだ。
そして転移した後は大体その世界の魔王と戦うことになる。
自分がこんなのに巻き込まれてしまったらどう思うかは想像がつかない。
俺の場合は死を直感した瞬間の転移だった。
このようなことになったのには理由がある。
「もう高校三年生かー、時間が経つの早いなー」
「立花勇気、早く進路希望調査提出しろよなー」
「ごめんなさーい!後ちょっとだけだから待ってください凛ちゃん先生ーー」
「おい!凛ちゃんと言うなと何度言ったら分かるんだそこの馬鹿?今ではその言い方しているのお前だけだぞ」
「別にいいじゃないですかー呼び方なんてどうでも、
俺もう終わったんで帰りますね」
「おい、そこの花咲と帰ってやれよ。お前ら幼なじみなんだろ?」
「先生何言ってるんですか?俺に幼なじみなんていませんよ。じゃ俺帰るんで、さよならー」
俺は早歩きでその場を去った。
この時の俺は自分が不運に巻き込まれてしまうとは思ってもいなかった。
初めての作品です。
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