表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

第九話


 ――帰りましょう

 天音の言葉の通り。

 いつも通り。

 最寄駅まで歩いて、一緒に同じ方面の電車に乗って、それぞれの駅で降りる。

 電車の中では、少しだけおしゃべりもして。

 いつものように、他愛のない話を、楽しもう。


 二人は同じことを考えながら、一緒に昇降口にやって来た。

 そして、靴を履き替えて、校門を目指す。


 天音は、話さなくても良いと言った。

 虹に何があったのか。


 そう言われて、虹は初めて思うのだ。

 ――もう少し、落ち着いたら、話したくなったら。

 どちらにせよ、いつかは、この後輩に何があったのかを話そう。

 実は部活の事だと。部員でスランプの奴がいるのだと。相談に乗ってやれない自分が情けなくなっていたのだと。

 そしてその時。少しでも自分の機嫌が良かったなら、

 ――今日の事を謝って、礼を言って……。

 彼女の好きな、ホットミルクをまた、奢ってやろう。

 いつか、彼女に――


 一人だった自分を救ってくれた、そのことに礼が言えるまで。


 彼女との関係が、続きますように。



                                END



この話は、今回で完結。

最終回とさせていただきます。

いかがでしたか?


試行錯誤の初投稿作となってしまいましたが、シリーズや続編を書きたいなぁ、と個人的には思っています。


お付き合いありがとうございました。


願わくば、次回作も(ほとんど未定ですが)よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ