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始まり
なかなかうまく書けないものですね。
今回の話もよろしくお願いします。
朝食を食べ終え、私とかなでにいさんは肩を並べて学校へ向かう。たわいのない会話をぽつぽつと繰り広げながら歩く。
「それにしても、ゆきは朝弱いよなー、相変わらず」
「………仕方ないじゃない、朝起きるのだるいんだもの。」
「本当に寝かしといてやりたい気持ちはあるんだが、俺にはお前を学校に連れて行く義務があるからな」
にいさんはイタズラっぽく微笑みながら言う。
「……む………」
…あ、思わず声が漏れてしまった。
「はは、そうむくれんな。」
「…私、むくれてる…ように見える?」
「見えるよ。まあ、可愛いけどさ」
…笑顔でそんなことをいう。……なんだか頬が熱くなってくる。
「可愛くないわよ…」
そう呟いた瞬間、かなでにいさんが
ー私の頭を撫でる
「可愛いよ」
かなでにいさんがまた笑顔で言う。
私は言葉を失ってそのあとまともに会話ができなくなった。
そうこうしてるうちに学校に着いてしまった。
「じゃ、1日頑張ろうな、ゆき」
「……」
返事をする気力が湧かない。
ーああ、面倒くさい、始まるのか…
ー始まってしまうのか