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朝
続き、書きました。もしよかったらよろしくお願いします(*^^*)
あと、申し訳ないのですが、主人公の名前を前話と今回で変更しました。
ちょっと…とある作品のキャラの名前が頭をよぎってしまったので…。
すみませんm(__)m
この光景を私は知っている。
この雪を、冷たさを、涙を、その熱さを。
そして…私を呼ぶ声も。
それは…いつのことだったろう。
「ゆき」
いつ…
「ゆき」
この人は私の…。
「ゆーき」
「ん……?」
閉じられた目が、ゆっくりと開かれてゆく感覚がする。ここは…。
「ははっ、なんだよ寝ぼけてるのか?まだ寝かしといてやりたいのはやまやまだが、そうゆっくりもできないぞー」
ぼやけていた焦点が声の主に合う。
端整な顔立ち、優しい笑みとて心地いい声。
「かなでにいさん」
私は、その人の顔を見つめながら名前を呼んだ。
「おはよ。ゆき」
笑みがかなでにいさんの顔に溢れる。
「さっ、起きよう!」
その声を合図にして、私は起き上がる。
「うん」
ー私の朝が、1日が、始まるー