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「アクヴォファジオツラヴェント ズメサモ フォルタポテンコ ナパッド!」

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 漢数字が大量に並べられている祭壇で、巫女を中心に詠唱の儀式が行われていた。

巫女が唱えた呪文を繰り返す人々。

事前に練習も済ませていたようで、間違えるものはほとんどいない。


 祭壇を中心に光り出し、光は、儀式に参加するすべての人から出ていく。

一部光の色が違うのは、呪文を間違えた人達か。

それでも大きな光であることは変わらず、一気に眩しくなり、ある場所に飛んでいく。


 暫く静寂が支配した。


 ピコーン

 システムメッセージ:第六位階ボスモンスター、荒野のオトシゴが、イツミが行った儀式魔法のサポートにより、見つけ出す者レイド所属、ソーマの攻撃により撃破されました。

全プレイヤーは、第七位階に進めるようになりました。見つけ出す者レイド所属者及び、儀式魔法参加者には、撃破ボーナスが配布されましたので、ご確認ください」


「やったー」

「これでクリアーが近づく」

「あと何回勝たないと帰れないんだろう」

「今は勝ったのよ。そんな不景気なこと言わないで!」

「帰れないと言ったって、俺達はサインしちゃったんだぞ」

「サインした時はこんなことになると思ってなかっただろ?」

「いやまあそうだが、でも責任は俺達にあるんじゃないか」

「そんなこと言ったって、説明が足りないだろう」

「あれ以上、どういう説明があれば満足だったんだ?」

「飽きても撤回できないなんて、おかしいだろ」

「飽きた程度で撤回できたら、同意書とは言わない」

「もう、みんな勝ったんだから喧嘩やめようよ」


 無事、ボス戦闘が終わった安心感からか、これからのことについて際限なく話す人々。

それで結論など、出るはずもなかった。


「ご苦労様でした。また、次の時は、ご協力お願いしますね」


 祭壇の巫女がその場にいた人々に呼び掛ける。


「イツミ様の呼びかけがあったら、すぐにでも駆けつけるぜ」

「何より、私達がこの世界から出られるんだもん。協力しない理由はないわ」

「イツミ様みたいな、美少女巫女のお願いを拒否したら、男じゃない」

「それ、女の私が協力するなってこと?」

「そんなことは言ってない」

「きゃあ、どさくさにまぎれて、どこ触ってるのよ」

「どうせ生の身体じゃないんだから、減るもんじゃないだろ?」

「精神がすり減るわよ」


 喧騒が続く祭壇をイツミは後にする。


「さすがに一年ぶっ通しでゲームという企画そのものに無理があるんでしょうね。

私自身、頼まれて参加しているとはいえ、自発的に参加した人でも、流石に長すぎる時間です。

日常の中でゲームをやるから楽しいんであって、ずっとは無茶がありますよね。

何らかの策を行わないと、後の評判が最悪になりかねませんよ」


 独り言のように喋る。

いや、彼女は独り言を話していたのではなく、運営コールをしていたのだ。


 聞いていた運営スタッフは頭を抱え、外部スタッフに改善を求めるのであった。

もっとも、その要望が戻ってくるまでには、どんなに短くても数日以上かかる。

その間をどうするかで悩みが深まるのであった。


「このプロジェクト、無理があったのかもしれないね」

「装置が先にあって活用法をどうするかで始まったものだからね。

ただまあ、今回のイベントで改善すべきことは色々わかったんだ。

幸い、イツミさんのように運営に直接意見を言ってくれる人達のおかげで、わかったこともたくさんある。

次につなげていこう」

「チーフ、きれいにまとめてますが、次の前に今回のイベントをどうするかが緊急の課題ですよ」

「今回のことがどうにかなるなら、次を良くしようなんて言っていると思うのかね?」

「思いませんが、現実逃避していてもはじまりませんよ。何とかしないと、我々が外に出てからどうなることか」

「それは言わんでくれ。中にいるだけでもきついのに、外に希望が持てないのは流石に嫌だ」

「言い過ぎました、すみません。私も外には希望を持ちたいです」


 スタッフ達の悪夢は続く。

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