第五話 幽霊講座 其ノ二
今 冬なのに夏の話って…
そんなこと気にしないでよ。
僕は汗だくになって、自分のベットの上に倒れ込んでいた。
やはり、少年漫画の主人公みたいなことをするものではない
と実感していた。
ここで僕の体力の回復を待っている間に、語っておかねば
ならないことがある。それは、昨日、歌穂・ロレスト・フォ
ードと僕がコンビニ前で話したことである。
実は昨日、初心者でもわかる霊の話以外にも、お互いの霊
に対しての能力と、お互いに対して気になっていることを聞
いていたのだ。
では早速で悪いのだが、話したいと思う。何故ならこの話
が終わる前に、僕の体力が回復してしまうからだ。
まぁ、僕の能力は別に話さなくともいいだろう。まずは、彼
女の能力からだ。彼女、歌穂・ロレスト・フォードの能力は
どんな霊でも会話することができる能力だそうだ……これだ
けらしい。
しかし、それは彼女が言っただけでまだ僕的には、あると
思っている。それは彼女が持ってる御札である。
彼女は自分の力とは言わなかったが、僕にとっては力みた
いな物である。それは母から教えて貰った、悪霊から彼女を
守るための物である。
その御札は、+エネルギーを込めて書いた物で、何枚も彼女
の胸元に入れてあったのだ。だが彼女が使ったところを見た
ことがないので、まだどんな能力かは知らない。
これが、彼女、歌穂・ロレスト・フォードについての昨日
知った能力だ。
彼女は、僕について気になっていることを聞かなかった。
それは、彼女が僕について知らないだけなのか、それとも僕
に対して興味がないだけなのか、理由は定かではないが……
まぁ、彼女が聞かなければ、僕が話すことはない。だが僕は
違う。
僕は彼女に対して興味津々だ。だから僕は遠慮無しに彼女
に一番気になっていたことを聞いたのだ。それは、彼女、歌
穂・ロレスト・フォードがいじめられている事と、学校での
態度と夜の僕に対する態度である。
学校では、前も言ったと思うが大人しく、男子から逃げて
いる。なのに、それは全く夜の彼女とは違っている。
彼女、歌穂・ロレスト・フォードは僕の質問に対して、
こう答えた。
「私、いじめのせいでもあるんだけど…女性恐怖症なの……
そのせいもあって、友達と呼べる者がいなくて…それにね
学校中の男子達は、私のことを女の子と思って…可愛いと
思ってくれているのは嬉しいんだけど……そのせいで女子
は、男子達と対立するじゃない? 私はそれが嫌で男子達
には何も喋らなかったの…。でもそれは間違いで……よけ
いに男子と女子の仲が悪くなる一方で…だから学校に行か
なくしているの。」
だそうだ。女子にいじめられている彼女がその女子達の事
を心配しているのは、意外だった。しかし、それにしても
なんて器のでかい女だ。
なんとなく男子達からモテる理由がわかったような気がす
る。やはり僕にとっては、彼女は高値の花だ。
まぁ、そんな訳でこの話はここまでにしておこう。
もう僕の体力が回復し終わったところだ。
窓からはオレンジ色の光が射し込んでいる。もうじき夜だ。
修行の成果はというと、全くの進歩なしである。この経験か
ら言わせてもらうと、少年向けの漫画の主人公達はどれだけ
修行したことであろう。尊敬してしまう。
今日は、僕の予定ではこれからシャワーを浴び…それから
夜には、再び歌穂・ロレスト・フォードと世直しだ。
女の子と夜のデートをするのに、シャワーを浴びない奴は
僕にとっての敵、そして女の子の敵だ。と自分に言い聞かせ
ながら階段を降りる。
すると、妹達が友達の家から帰ってきていた。
僕は階段を降り終わり、浴室に向かう。
「ただいま。あおい兄ぃ。」長女、麗奈が言う。
「ああ」
相変わらず、次女の神奈は無視である。いや僕のことをみて
いない感じだ。
気にせず、僕は浴室に入ったのであった。
読者 30人超えたーーー。
超嬉しい。
よかったらでいいけど、感想書いてね。
まだまだ初心者なので…
ダメだしでも OK!!!