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第三話 夜の町 其ノ参

新キャラ登場!

歌穂・ロレスト・フォード、十五歳。

成績は学年トップクラスで、スポーツ万能、容姿端麗で

全てが完璧なわけで、いつも学校中の男子達から毎日の

ように告白されている。だがその反面、女子達から彼女

はいじめを受けているのだ。そして彼女は三年の一学期

から全く学校には来ていない。

僕が彼女に関して知っている情報はこれ位だ。なにせ、

彼女は学校一の美女でその人気度は芸能人並みだからだ。

しかし、僕もそんな彼女がいじめを受けていることは

全く知らなかった。夏休みに入る前、彼女が女子達から

いじめを受けていることを担任の先生から聞いたのだ。

多分、男子達が入れない場所…つまり女子トイレや、

体育の授業前の更衣室でいじめが行われていたのだろう。

彼女は女子達の中では、大人しい方なのだ。

いつも彼女を取り囲むように男子達がいろんなクラスから

集まってきていた。しかし、彼女は借金取りから逃げるよ

うにいつも逃げていたそうだ。それがいじめの原因になっ

たのだろう。

そして今現在、その彼女は僕の目の前にいた。

こんな夜遅く田舎町の空き地で何をしているのだろう。

彼女は両手を前に差し出して何かを触りながら、何かに語

りかけるように一人事を言っている。

「大丈夫、きっと会えるよ…だから安心して…」と彼女は

言う。

当然ながら空き地には彼女以外誰もいない。

しかし、目を凝らして見てみると彼女の両手の中には八歳

くらいの男の子が半透明の姿でいることにきずいた。

彼女も僕と同じなのか?と疑問を思いながら遠くで見ている

と、その男の子が見えなくなった。

彼女は一仕事を終えたかのように背伸びをする。

「間違いない…あやつ、只者ではないのう。」と横から博氏。

「僕と同じってことか?」

「いや、また別の力じゃろう…もしあやつがお主と同じならば

 儂にもお主にもあやつの守護霊が見えるはずじゃ」

「なるほど」

気になってしまった僕は、彼女に直接聞くしかないと思った。

なぜなら、学校では真面目で大人しい彼女が夜遅くこんな

田舎町の空き地で幽霊と話をしているからだ。

普通の人ならば、それを目撃した時点で逃げてしまうだろが

僕は既に普通ではない。

「おい…」とっさに言ってしまった。

「……っ!」

彼女は固まってしまった。まぁ無理もない。

こんな夜遅く男の声で『おい』などと聞こえたならば僕でさえ

悲鳴をあげてしまうのに…彼女はあげなかった。

立派だ。

「歌穂!」焦っていた僕はファーストネームで呼んでしまった。

「西ケ野くん?」

振り向いて彼女は僕の方を見てそう言った。

「ここで何をしているの?」

「悪霊退治かな」僕は答える。

「あなたも霊と話せるの?」

どうやら信じてくれたようだ。

「わからない…今日から始めたから…」

「私と同じだね。私も毎日こうして夜には迷い霊を成仏させて

 るんだ。」

「そうなのか?」

「うん。私の母方の一族が巫女なんだ。だから幼いころから霊

 とお話ができるの…だからその能力を生かしてるんだよ」

それは知らなかった。

「でも、何で僕にそんな事を教えてくれるんだ?」

「それは、西ケ野君が…仲間だからだよ。夜の町で霊退治を

 するね」

こうして僕に始めて仲間…いや友達ができたのである。

どうなるんだ?

西ケ野君!

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