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閑話1 ノア祭の準備

おはようございます。本日、何話か投稿出来たらしますので、読んで頂けたら嬉しいです。

※ロイの父親のマイクの視点で進みます。


ノア祭の前日の朝、朝食を食べてから簡単に畑を確認してリュークさんの家に向かった。最近は、息子のロイが急に人が変わったように畑を手伝ったり、妻の家事を手伝ったりするようになった。


たくさん狩りで魔物をとる様になり腕をあげてきている。いい方に変わったので、問題ないと思っているが、大人になれば嫌でも働くのだからもう少し好きに遊んでいればいいと思う気持ちもある。つまらない事を考えていると、前方からリュークさんが見えたので声をかけた。


「準備は、大丈夫かい?狙いは、去年と同じビッグボアだね。この間息子が見たから近くにいるだろう。」と声をかけてから2人で歩いて魔の森に向かった。何度も来ているので、2人とも慣れたものでターゲットのビッグボアはすぐに見つけられた。


「いつもの様に先に遠距離から仕掛けるので、その後はよろしく頼む。」とリュークさんが言い、持っていた斧を投擲スキルを使って投げつけた。投げられた2本の斧が回転しながらビッグボアの背中に刺さった事を確認した。「ブォ~」と声を上げて暴れ出したので、俺はすぐに前に出て鉄の剣を振り下ろし首を切り落とした。


問題もなく相手に何もさせずに狩りの完了である。現役を引退した冒険者でもD級上位以上の実力をまだ持っているので、この程度なら問題ない。確かビッグボアはEランク程度の魔物だったはずだ。だいぶ前なので忘れてしまった。


解体を終えて、用も済んだので帰路につこうとしたところ魔物の叫ぶ大きな声が聞こえた。「早く帰った方が良さそうだな。何か嫌な予感がする。冬眠前に魔の森の奥深くにいる魔物が近くまで来ているようだ。」とリュークさんが言っていたが、「残念だけど逃がしてくれないようだ。」と俺が答えた。


目の前には、解体の匂いを嗅ぎつけた白いクマの化け物が仁王立ちしていた。「Dランクのホワイトベアだ。リュークさんは、先に肉を持って森の出口に向かってくれ。俺はこいつと少し遊んでから追いつくから。」と言ってからすぐに行動した。


2人ともいつも一緒に行動しているので慣れたものだ。ホワイトベアの目的は、ビッグボアの肉だろう。お前にはやらん。


俺を無視してリュークさんの方に迂回したので、追いかけて鉄の剣で腕を斬りつけた。低ダメージだが、こちらに意識を完全に向けさせた。敵認定されたので、腕を大きく振りながら爪で攻撃してきた。避けたり剣でいなしながらの攻防になり互角の戦いだった。武器も体力も現役の時よりかなり落ちてきている。短期戦で仕留める!


最近は、畑仕事ばかりだったので、勘を取り戻す練習になった。息もあがってきて、このままでは、けりがつかないので、スキル気合いを使った。このスキルは、時間の制約があるが、レベルを2~3一時的に上昇させる事が出来る俺の最高のスキルだ。このスキルがなければC級冒険者には届かなかっただろう。


さっきまでと異なり、剣と爪が交錯するが、徐々に俺が押し始めた。爪を弾いたタイミングでがら空きになった胴に一閃をくらわせてやった。ホワイトベアが後ろを向いて逃げだしたので、背後からもう一度斬りつけて討伐した。


念の為、心臓を刺しておいた。ホワイトベアの肉はまずいので、魔石だけ取り出して、近くに大きな穴を掘り埋めておいた。ロイやシエルちゃんもだが、念の為強力な魔物を退治しておいた方が村にとって安全だ。


すぐにリュークさんに追いつこうと早歩きしたが、向こうから走ってこちらに向かってくるのが見えた。戻って来なくてもいいのにと思ったが逆の立場でも同じ事をするので、似た者同士という事だろう。


「さぁ~、祭りだ!」と独り言をつぶやいて村にさっさと戻る事にした。翌日、筋肉痛におそわれて体の動きがおかしくなっていたが……。

メジャーリーグベースボールが楽しみだ!

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