55話 王都のダンジョン その2
こんばんは!昼寝したら元気になった!投稿します。よろしくです。
ダンジョンに入ってからは、スキル気配察知を必ず使うことにした。魔物の反応がある方に全員で向かうと、スライム?がいた。エリスに「あれは、初めて見るがスライムなのか?」と俺が聞いてみた。
「そうよ。私が倒すので、みんな見ててね。簡単だから。」と言い剣を抜いた。すれ違い様にスライムの核を貫いたように見えた。
スライムが、「べちゃっ!」と音を立てて潰れた。残った物を拾うと、大きな魔石だった。これ1つで銀貨3枚はあるだろう。少し探せば至る所に魔物の反応があるので、ダンジョンが儲かる理由もわかる。また、経験値もダンジョンの外にいない魔物のためか、数倍高いらしいので、レベルアップに最適だ。
とりあえず1階層ではスライムしか出ないので、1人3回ずつ倒してみた。初めは違う所を刺して、消化液をかけられそうになったが、慣れれば何て事なかった。
エリスが道を覚えていたので、1階層の端まで進み、暗くなってきたので、2階層に降りる階段付近で休む事にした。他にも冒険者がいたので、テントを張り、見張りを交代しながら休む事になった。エリスはとても強いのでマリーと組み、俺とシエルとサイスで組んだ。
5時間ずつ交互に仮眠をとり休んだ後、翌日2階層に降りた。2階層は、トレントと呼ばれる木の魔物だった。初めにエリスに手本を見せてもらい真似しながら倒した。
やはり核を狙うのが基本らしい。力技でも倒せるが、効率が悪いし、反撃をもらう可能性もあるとのこと。エリスは、木を振り回してくる魔物の攻撃を捌きながら、大きな口の奥に見える核をひとつきした。「バリバリ」と音を立てて木が潰れた。
後に残ったのは、精霊の木と呼ばれる木片だった。用途は不明だが冒険者ギルドで銀貨4枚で買い取ってくれるそうだ。2階層を端まで進むのに、2日ほどかかった。
魔物を避けながら進めば、早いが今回は違うので仕方ない。経験値をかせぎ、レベルアップして、お金もある程度稼がないといけない。このペースでとても順調らしい。
2階層の端の所で、周りに冒険者がいなかったので、丸太風呂を取り出してお湯を貯めはじめた。スキル気配察知で確認しても、俺達5人だけだ。
2時間もあれば全員入れるので、先に俺とサイスが後ろを見ないようにして見張りにたった。大きい布を持ってあげた。3人ともいっぺんに入った様でお喋りが非常に気になったが……。エリスの体が綺麗だと聞いて、見てみたいと思ってしまった。3人とも早くしてくれ。サイスも気になるだろう。
その後、湯を足して、俺とサイスは一緒に入る事なく別々にくつろいだ。エリスの話だとダンジョンで風呂に入るなんて聞いた事ないと言っていた。風呂に入れたので、体も心も綺麗になった気がした。その後、交互に仮眠をとり、翌日3階層に進んだ。
3階層は巨大スライム、4階層は毒スライム、5階層は、ゴーレムだった。各階層で1種類しか出ないので、わかりやすかった。3階層の巨大スライムだと短刀では核に届かず、投げナイフの重ね投げで核を潰した。
倒せば、大きな魔石を手に入れる事が出来る。エリスの話だと1つ銀貨5枚はするらしい。ダンジョンの外では考えられないくらいの魔力が、しっかりと詰まっているそうだ。この辺りの階層は、まだまだ序の口だろう。初めての冒険者なら楽しい位だ。
4階層の毒スライムの毒にやられてサイスが倒れた事もあった。通常、毒に効く薬か回復士がいなければ死ぬそうだ。外に出るまで体がもたないからだ。
今回はポーションがあったので何とかなったが。毒スライムは、何も落とさなかったが、経験値が多いらしい。ここまでで、エリス以外、レベルを1つ上げる事が出来た。
〈ステータス〉
名前 ロイ
レベル15 17歳 男 犯罪歴なし
ノアの村出身 D級上位冒険者
職業 領都の学園卒 短刀使い
装備 エルフのナイフ(投げナイフ) エルフの服 エルフの指輪 力の指輪DX
スキル 生活魔法 忍び足 気配察知 投擲 アイテムボックス
※忍び足 相手に気付かれず行動出来る
※気配察知 周辺の気配を特定する
※投擲 100%の確率で物を投げてヒット
シエル レベル14
サイス レベル13
マリー レベル13
5階層の魔物ゴーレムは、マリーと相性が悪かった。ストーンバレットが全く効かない。核の位置が首のあたりにあるので、俺の新しく覚えたスキル投擲を使い、投げナイフなら一撃で倒せた。
カモなのでゴーレムを狩りまくってしまった。丸太風呂に入りながら、食事や睡眠もある程度しっかりととり、1ヶ月弱ダンジョンに潜っていた。
俺達は初めてなので、1階層から5階層を何度か往復した。その後、疲労も蓄積したので、いったん外に出て、冒険者ギルドに向かった。緊張していたので、気づかなかったが、外に出た途端歩くのもやっとだと気づいた。
さっさと換金して、宿でしっかりと休みたい。ダンジョンを往復したので、4人ともさらにレベルアップした。
〈ステータス〉
名前 シエル
レベル15 17歳 女 犯罪歴なし
ノアの村出身 D級上位冒険者
職業 領都の学園卒 弓士
装備 エルフの弓(腰にナイフを装備) エルフの服 エルフの指輪 力の指輪DX
スキル 生活魔法 超集中 連射
※超集中 必ずクリティカルヒットする
※連射 矢を高速で何度も放つ事が出来る
ロイ レベル16
サイス レベル14
マリー レベル14
ダンジョンから出て、リアルな日の光を浴びると、幸せな気持ちにさせられた。そのまま5人で冒険者ギルドに向かった。そういえば、王都のギルドに俺達は担当がいなかったので、エリスに聞いてみた。
「エリスを担当してくれた人に頼むか?」と聞くと「サリーが私の担当だから聞いてみるわ。」と言ってくれた。ギルドに到着して、サリーさんに担当をお願いした。
「エリスが、難しい依頼を失敗して、さらに仲間をなくし、借金を背負ったと聞いた時は私も生きた心地がしなかったわ。でも、今は幸せそうでよかった。」と涙を流してサリーさんが言っていた。
ちなみに伯爵領リガンの冒険者ギルドの受付嬢のリリーさんと姉妹という事も後でわかった。顔が似ていたんだよね。姉妹で美人とは羨ましい。冒険者ギルドは、絶対に顔で採用していると思う。もちろんある程度の能力も必要だろうけど。顔は大事だ!
ダンジョンで手に入れた素材を全て売却した。換金する時間があったので、ギルドに併設された食堂で5人で休む事にした。早く椅子に座りたい。飲み物を頼み、軽食を食べているとエリスに話しかけてくる奴がいた。
「エリス、お前奴隷になったんじゃなかったのか。娼館にでもいると思っていたが。お前は冒険者より……。」「おい、失せろ!」と俺がエルフのナイフを相手の首に当てて言った。
「娼館の方が……いてーなクソガキがぁ」と言っていたが、さらにナイフを首に食い込ませてやった。大丈夫、横にひいてないから死にはしない。何でもそうだが、なめられたら駄目だ。
その男は血を首から垂らしながら、目を血走らせて俺の方を見ている。周りがザワザワし出したので、「ダンジョンで不幸がなければいいなぁ、おい。」と言って相手が去って行った。サリーさんがオロオロしながら近付いてきて、個室に案内された。
金貨370枚になったので上出来だ。問題はあいつだが、実力は本物らしい。サリーさんの話だと、以前からエリスに絡んできているそうだ。エリスが相手にしないので、根にもっているそうだ。
C級冒険者のハロルドという名前らしい。「何人か素行の悪そうな人を仲間に連れているので、気をつけて下さい」とサリーさんに言われた。冒険者は、素行の悪い奴がどうしても集まるのだろう。
犯罪者以外は、誰でも登録出来るし。冒険者になってから、隠れて悪いことをばれないようにしている人もいるからな。
「俺達は、伯爵領リガンで、A級盗賊団を討伐したパーティーの1つだからな。さて、不幸があるのはどちらになるか楽しみだな。」と悪い顔で言ったら、サリーさんが驚いていた。
エリスが「ロイ、さっきはありがとう。以前からつきまとわれて迷惑していたの。それからサリーをあまり怖がらせないで。」と言われた。
その後、エリスとサリーさんに以前参加したA級盗賊団討伐の話を簡単にしておいた。2人とも討伐された話は知っていたので、「よく怪我もなく無事でしたね。」とサリーさんに言われた。
宿に戻り、休みながら今後の計画を考えた。面倒臭そうな奴に目をつけられたな。ダンジョンに再度入る前に、こっそり殺して俺のレベルアップの糧にしてやるか。他のメンバーには、心配するから内緒でやるつもりだ。
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