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5話 レベルアップ

明日、祝日!家でゆっくり休もうと思います。

皆様は、どんな休日を予定していますか?

ボアの討伐から1ヶ月が経った。相変わらず朝は、朝食の手伝い、その後畑仕事を少し手伝い、10時から魔の森にシエルと狩りに行く習慣を繰り返した。


最近は、慣れたもので、森の浅い所で2人ならまず怪我をすることもなくなった。いつものように木の実を採りつつ、獲物を探していたところ左前方40メートルの所にいるウルフを発見した。何か食べているように見える。


向こうもこちらに気づいたようで、加速して走ってきた。ボアより早いなと思い、シエルには後方で待機してもらい、チャンスなら矢を打つ様に言っておいた。俺は、迎え撃つことにした。


接触直前で噛みつこうしてきたので、横に避けてかわし、胴体にナイフで切りつけた。浅かったようで、致命傷にならなかった。何となくびびったのか、踏み込みがあまく、低ダメージだ。


「もう一度だ。」と自分に喝を入れて、接近戦に持ち込もうとしたところ「ヒュン」と矢が飛んで来てウルフの頭に突き刺さり、そのまま倒れた。「シエル、ナイス!」と言い、獲物に近付こうしていたところ、「ピコン」と脳内に音が鳴り響いた。


何だ?何だ?左右を見るが、シエルしかいない。あれ、もしかして!と思いステータスを確認した。


・ステータス

名前 ロイ

レベル2

職業 村人 短刀使い

装備 ナイフ 布の服 時の腕輪

スキル 生活魔法、アイテムボックス


わぁーい。やったよ。レベル2になった。特に他は変わってない?いや短刀使いと職業が増えてる。数字とかないけど、たぶん強くなってるよね。いつものように魔石の回収と解体を2人で行った。シエルにレベルアップしたことを伝えると「あたしもさっきレベルアップしたよ。びっくりした。」と言っていた。ステータスを聞いてみたら、ためらいもせず普通に教えてくれた。


・ステータス

名前 シエル

レベル2

職業 村人 弓士

装備 弓 布の服

スキル 生活魔法


どうやらレベル2に上がって、職業に弓士が追加されたらしい。とりあえずよかった。これで狩りが少し楽になりそうだ。


今日は、大物が採れたから早めに帰ろう。という事で、村に帰宅。


本日の収穫

・クラの実 1個(クルミに似ている)

・ココの実 1個(ピーナッツに似ている)

・薬草 5本(傷薬)

・ウルフ 1体


今日収穫したものは、すべてシエルに村に入る前に渡した。広場まで一緒に行き、そこで別れるつもりでいたら、夕飯の誘いがあった。以前、約束していたので、「両親に聞いてみる。たぶん行くから。」と伝えておいた。


「ただいま~」と言って、いつものようにナイフを整備してから、今日夕飯シエルに誘われてるから行ってくると母親に言った。「あまり遅くならない様に帰って来るんだよ。」と言われさっそく向かう事にした。


一応、布袋に入ったクラの実を10個持たされた。シエルの両親に渡してくれとのこと。「こんなものを渡すのか?」と思ったが、田舎では常識かもしれん。郷に入っては何とかだ。広場を通り過ぎ、シエルの家の前まで行く。「こんにちは」と声をかけると、中からシエルが出てきてくれた。シエルの後ろからついていき、家の中にお邪魔した。


外から見ると小さく見えたが、2LDK位あって思っていたより広かった。玄関が広く、部屋に囲炉裏があって雰囲気がよかった。「いい家だな。」と言うと、「そお、生まれた時からだから何とも思わないわ。」と言っていた。


奥からシエルの両親が出てきた。「こんにちは、ロイ君、シエルがお世話になっています。」とリュークおじさん47歳とメイおばさん43歳があいさつしてくれた。リュークおじさんと父親のマイクは、仲がよくたまに狩りに一緒に行っている。家族ぐるみの付き合いだ。メイおばさんにも、母親のフレアがこの村に来たときに、ずいぶんと親切にしてもらったらしい。


「すぐに夕飯の準備をするからね。」と言ってメイおばさんは、台所に向かった。囲炉裏の前でリュークおじさんとシエルと俺で狩りの話をした。


「最近、二人ともずいぶんと狩りの腕を上げたようじゃないか。感心だな。だけど、あまり無理はしないようにな。今日もウルフを捕ってきたけど。油断すると危険だから。木の実の採取だけでも家族は助かっているから。」と言っていた。


今の話で思い出した。すっかり渡すのを忘れていたので、クラの実をリュークおじさんに渡した。3人で話をしてる時に、年1回のノア祭の話になった。約2ヶ月後にあるらしく、肉や野菜、ルーンで買ってきた酒も出て、火を囲って農業の祈願をみんなでする。


記憶に少しある程度なので、意識していないのか、あるいはつまらなかったのだろう。夕飯は、先ほど狩りでとったウルフの肉だった。新鮮な肉なので上手い。汁物を囲炉裏で温めながら、みんなで食べたので新鮮で楽しかった。その後、シエルにまた明日と伝えて早めに帰る事にした。

もう一話、この後投稿するぞ!

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