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ノアの村の冒険者~スローライフを目指して頑張ります。ヒロインや学園、盗賊討伐、ダンジョン攻略もあるよ!  作者: 社畜チョコ


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42話 ノアの村に帰省

こんばんは!文章のボリュームが、過去一大きくなりました。投稿します。よろしくです。

馬車から降りて、ノアの村に入った。ルーンとは違い、田舎なので入口に人が立っている事はない。シエルと俺の家まで来て、馬車を適当につなげた。「コンコン」と家の扉をノックすると父親のマイクが顔を出した。


「びっくりした!2人とも今帰ったのか。」と父親が言い、少し話してから馬車を手に入れた事を伝えた。「馬と荷台で金貨数百枚するだろう……。まさか、悪い事をしてないだろうな?怒らないから、お父さんに嘘をつかずに本当の事を言いなさい。」と言っていた。


一から簡単に経緯を説明して、何とか納得してもらった。「息子を疑うなよ、まったく。」と思った。俺は、清廉潔白だよ。後で2人で馬小屋を作ろうと話し、その後は父親に管理してもらって、村の役に立てようと思った。


母親のフレアに戻った事を伝えてから、お土産に新しい鍬を30本買ってきた事を伝えた。とりあえずうちに2本、シエルの家に2本残して、残りは村長の家に持っていこうという話になった。母親がそんなにお金を使って大丈夫なのかと心配していたが、盗賊退治で儲けた話をしておいた。


ロマネ王国では、盗賊退治に関して、盗賊になった時点で、人ではない奴隷未満の存在という扱いなので、誰も殺す事に抵抗を感じる人はいない。人間に害を与える害虫の様な扱いだ。放置すれば、余計に被害が増えてしまう。


そのため、母親から盗賊退治を行えば、よくやったと褒められる。俺自身は、少し違和感もあるが、襲って来る者拒まずという感じかな。これから積極的に殺しに行く様に変わるかもしれないが……。


鍬に関しては、一家に1本位にはなるだろう。次にシエルの家に向かって、リュークおじさんとメイおばさんに元気な顔を見せた。シエルのお金も俺が預かっているので、金貨10枚渡して、いったん別れた。


その日の夜は、両親に盗賊の話や冒険者に裏切られた話をしてから、お金にも余裕ができたので、早めに戻ることにしたと伝えた。両親から、信用出来る仲間を早めに作るように言われた。信用は、お金では買えないし、お金より大事だと両親から教えられた。確かにその通りだ。信用ができるまでには、時間で育まれたものが必要になる。


両親に来年までいるので、よろしくと言っておいた。翌日から、朝早く起きて母親の手伝い、父親の畑仕事の手伝いを行い、暇な時間に馬小屋作成に着手した。馬の世話をしながら、たまに馬の気分転換の散歩もかねて、シエルと乗馬の仕方を父親に教わった。たぶん使わない。気分転換だし。


特に何事もなく、ゆるりと数ヶ月を過ごす事が出来た。やっぱり田舎はいいな。王都にいたときは、宿代の値段の高さに心がやられた。


「ノア祭が近いので、馬車を使うぞ!」と父親に聞かれたので、「馬車は、好きに使っていいよ。村の為に自由に使ってくれ。」と言っておいた。念のため、大丈夫だと思うけど、食べては駄目だと言っておいた。なんだかんだ愛着があるんだよね。


去年と同様にノア祭を終えて、冬に入った。ちなみに今年は、ビッグボアを3体、シエルとしとめて、キース村で買った野菜をすべて提供した。酒代に金貨10枚を寄付しておいた。


毎年、祭りが進化していて、酔っ払いが朝まで地面で寝ている数が増えた。寒くて死んでも知らんぞ!食べきれない物は、家に持ち帰りアイテムボックスで保管した。


また、別の日には、父親から頼まれた物を取りに倉庫に行く機会があった。その際、倉庫の奥から紙の巻物が出てきたので、手に取って開いてみた。中身は家系図になっており、一番下に父親のマイクの名前が書いてあった。


「へぇ~こんな物もあるんだ!」と思い、上の方にたどっていくと、一番上に、何とノアとフローラの名前が書いてあった。ほぼ関係ない位離れているが、8代前は英雄の2人の家系だった。


すごいと思ったが、よく見ると村長やリュークおじさんの名前も別の所にあるので、父親の遠い親戚みたいなものだと分かった。血が濃すぎない?母親のフレアの様に移住してくる人もいるから大丈夫だと信じたい。


いとこは、血が濃すぎるけど、はとこまでいけば結婚して子供が出来ても問題ないと聞いた事がある。確かではないが。夕食の時に先祖の事を両親に話すと、まったく知らなかった様だ。マイクの名前があったので、俺の祖父母が書いたのかもしれない。


面白い事を発見したので、後でシエルに教えてやろう。冬の間は、丸太の風呂を整備したり、剣術を父親に見てもらったりした。最近、投擲を練習しているので、母親のフレアにアドバイスをもらった。暇さえあれば、的に向けてナイフを投げている。端から見ると、かなりやばい奴かも……。


また、両親に王都のダンジョンの話も聞いた。両親もお金を稼ぐ為に一時期もぐったことがあるらしい。最低でも4,5人はいないと危険だと教えてもらった。


敵は魔物だけと限らないらしい。悪意のある冒険者に狙われ、殺されてもダンジョンの中だと証拠が残りにくいそうだ。目撃者もいなければ、死人に口なしだ。


俺達にも正式に信用出来る仲間が出来ればいいのだが。冒険者ギルドに間に入ってもらい、臨時で組む事は出来るらしい。出来れば知っている人がいいので、冬を越えたら、リアンプールでサイスとマリーを誘ってみるかな。アルとケイラは、学園があるので厳しいだろう。


他の人と組んでいたら諦めるしかないが。流石に、今の実力で、俺とシエルの2人で無理はしない事にした。忘れていた家系図をシエルに見せたら、とても驚いていた。シエルの驚いた顔を見れて、俺は満足だ。


シエルは、サイスとマリーの2人を誘うのに賛成してくれた。もっと早く誘えばよかったと言っていた。気の置けない連中だからな。焦っても仕方ないので、残りの冬の間はのんびり過ごした。


冬が終わりに近づいたので、去年と同様に税金を納める仕事を父親から引き受けた。俺の両親とシエルの両親に別れの挨拶をしてから、徒歩でルーンを目指した。


D級冒険者に2人ともなった事を伝え忘れていたので、納税の後、両親に手紙を出すのでその時に書こう。あんなに時間があったのになぜか報告を忘れてしまう。馬車は、村に寄付したので、俺達は使わない。餌も沢山置いてきたので大丈夫だろう。そういえば、馬に名前をつけるのも忘れた。まぁ、いいか。さて、サイスとマリーを誘うぞ!


2日後、ルーンに問題なく到着して宿をとり武器と防具をメンテナンスに出した。ゆっくり行けばいいので、のんびりした旅だ。レグルスの家に顔を出したが、既に学園に向かっていないらしい。あいつら3人も今年で3年だから卒業が見えてきたな。


ルーンの町を散策して適当にお金を落とした。金は天下の回り物じゃないけど、ある程度使っていこうと考えている。水と一緒で、流れないと腐るからな。やっぱりお金に余裕があると気持ちも楽だ。ルーンにはスラム街などないので良かった。スラムがあれば、炊き出しでも1回位やってみるかな。その前にあの2人を仲間にしよう。


ルーンから馬車に乗り、領都リアンプールに3日で到着した。途中、大雨が降り続き、車輪が溝に落ちて予定より時間がかかった。勘弁してくれ。馬車の中での待機は、正直辛かった。小便も大変だった。


まずは一番大事な村の税金を納めた。その後、無駄に疲れていたので、宿でシエルと休んだ。翌日、冒険者ギルドに行きノアの村に手紙を出した。


ミリアさんに戻って来た事を伝えてから、サイスとマリーの居場所を聞いた。どこか言いづらそうに、2人は少し前に依頼に失敗して、最近来ていないと言っていた。サイスが怪我をしていて、その後どうなったかわからないとのこと。とりあえずリアンプールにいる2人を探す事にした。よくわからないが、何かあったのか?


シエルと領都を色々と見てまわった。探すとなると、広いので飲み食いして、お金を落としながら探した。一通り探したが見つからないので、「もしかしたらリアンプールにいないのかな?」とシエルが言っていた。見てない所は、民家の一部と風俗街、スラム街だけである。「もう少し探してみよう。」とシエルに伝えた。


翌日、風俗街を軽く探して、近くを歩いている女性に2人の特徴を伝えて聞いてみた。「あぁ、あの2人ならスラム街で見たよ。」という有力情報をくれたので、金貨1枚をチップであげた。


決してお姉さんが綺麗だからではないよ。本当だよ。最近、金銭感覚が狂ってきた気がする。気前が良すぎる。それがいけないんだ!言い訳してたら、呆れたシエルが何か言いたげだったけど……。


スラム街は、警戒しながらコートを着て歩いた。子供だと思われ、物盗りや殺人に巻き込まれる可能性があるからだ。汚れた服を着た子供や無気力な大人が、地べたに座っていた。


こちらをうかがう気配も感じる。単純な興味なのか、それともカモがネギをしょって来るように見えるのか?


スラムの問題は、何とかしてやりたいが、簡単ではない。口で言うのは簡単だ。色々と見て回ると、集まりが出来ている所があった。近づくとすぐにサイスとマリーだとわかった。炊き出しをしているようだ。


2人に近づいてから声をかけた。「久しぶりだな!サイス、マリー、仕事が終わったら少し話せないか?」と聞いた。2人は驚いた顔をして、「わかった。作業を手伝ってもらえたら、助かるんだけど。」というので手伝うことにした。


2人は、自分の故郷にスラムがあるのが嫌らしく、以前から何とかしたいと思っていたらしい。作業が終わり、片付けをしてから、スラム街を出て、4人で話せる喫茶店に誘った。もちろん誘った俺達のおごりだ。


まずは、俺達の話を簡単にした。半年くらいノアの村でまったり過ごしていた話だ。それから2人の冒険者活動の話を聞いた。


マリーの話だと近くの村で、コブリンの討伐依頼があり2人で向かったそうだ。予想以上に苦戦して、マリーをかばって、サイスが怪我をしたらしい。


さらに依頼に失敗して、村に大きな被害が出てしまった。ペナルティ金貨170枚を今月末までに用意しないと2人とも奴隷に落ちるそうだ。2人とも仕方ないと諦めている様だ。


「サイスの怪我はいいのか?」と俺が聞くと「あぁ、何とか薬草が効いて、今は良くなってきた。もう大丈夫だ。俺は、鉱山行き、マリーは娼館に売られるかもしれない。」と言いサイスが急に泣き出した。


2人の両親も大金のため、用意出来ない様だ。何とかかき集めて武器や防具すべて売り、両親が借金しても金貨100枚しか集まらず、どうせダメならと思い炊き出しをして、迷惑をかけた村への罪滅ぼしをしていた様だ。元々、学園を1年で卒業した仲だから、俺達と同じで金はあまりないのだろう。


シエルの方を見ると、頷いていたので話を切り出した。「俺達は、冒険者活動をするにあたって、2人では限界を感じていたんだ。だから、信用出来る仲間を探していた。2人とも俺達の仲間にならないか?」と伝えた。


「話を聞いていたのか?金もなくて、武器もないんだ。俺のせいで、もう駄目なんだ。」というので、「俺達がすべて払ってやる。武器と防具も用意する。4人でスラムをなくす努力を一緒にしよう。後で返せとか言わないからさ。もう一度言う。俺達の仲間になれ。」と言うと、マリーも泣き出した。


2人が泣いたのを初めて見たわ。シエルももらい泣きしていた。泣いてないのは、俺だけだ。あぶく銭があって本当に良かった。金持ちからしたら金貨170枚は大した事がないだろう。だが大事なのは、今持っていてそこに使うことが出来るかだけだ。


「よろしく頼む。」というので、まずは金を返しに行く事にした。領都のギルドが立て替えていたので、金貨170枚をミリアさんにお願いして払った。その後、2人の自宅に行き、親が借りた利子がついた金も合わせて返した。お金の方の精算はこれで終わりだ。


2人を連れて、宿に戻り、大部屋をもう1つ借りて、2人に使わせた。2人とも俺達の金回りの良さに驚いていた。明日、武器と防具をどうするか一緒に考えようと伝えてから休んだ。

読んで頂けて嬉しいです。ブックマークや評価やいいねもお願いいたします。明日は、雨なので、ひきこもる。

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