25/41
まじまんじマッサージ★(392文字)
いつもと違う裏通りを歩いていて、その看板を見つけた。
いかがわしい色遣いで『まじまんじマッサージ』と書いてある。
入ったらどんなことをされるのだろう?
私は今穿いているパンツが真新しくてカッコいいことを確認すると、わくわくしながらその扉を、開いた。
「いらっしゃいまんじー」
中には初老の男が一人だけいて、やる気なさそうに、しかし無理やり気味におおきな声を張り上げて、私を出迎えた。
「どうしましまんじー? どのへんがこりしまんじー?」
ちょっと思ってた店と違った。
が、右肩を骨折していたので、そこをマッサージしてもらうことにした。
「かたままんじー」
じじーはそういうと、私の右肩に乗っかり、技を極めにきた。これが卍固めというやつか?
「まじまんじー!」
いたたたたたた! 折れる! っていうかもう折れていたが、私はじじーの技を受けながらも、必死に耐えた。
「まんじ!」
フィニッシュだ。
私はいかされた。
ポキっ……