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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

百合短編

自立を誓ったわたしは一人で生活できないほど甘やかされて知らないうちに依存させられる

作者: 合歓耽

「わたし、自立する!」


 とある休日の昼下がり、わたしは幼馴染のさやかちゃんに宣言した。


「いきなりどうしたの?」


 さやかちゃんはお昼のハンバーグをわたしの口に運びながら聞いてくる。


「むぐむぐ……こないだ友達に言われたんだよ。わたしはおかしいって」


「そう?そんなことないと思うけど」


「普通の友達は…むぐむぐ…服着せてもらったりごはん食べさせてもらったりしないんだって!」


「それは人によるんじゃない?」


さやかちゃんは目を細めにっこり笑ってわたしの口を拭いた。


「うーん、そうなのかなぁ」


「いい?私たちは友達なの。友達は助け合うものなんだから私があなたのお世話をしても何もおかしくないわ?」


さやかちゃんはわたしの服を脱がせて髪を()く。


「でも……わたしはさやかちゃんに何も出来てないんじゃないかって――」

「そんなことないわよ!私はあなたが幸せそうにしてるだけで嬉しい気持ちになれるの」


「そう、かな。そうなのかも」


「そうよ。あなたはそんな難しいことは考えなくていいの」


 さやかちゃんは泡を立てて、わたしの体に滑らせていく。


「そうかも!ありがとう、さやかちゃん」


 さやかちゃんは丁寧に私の髪を乾かした。

 さやかちゃんは私に服を着せた。

 さやかちゃんはお風呂上がりのアイスを食べさせてくれた。

 さやかちゃんはマッサージをしてくれた。

 さやかちゃんは――


「まさか学校でそんなこと言われるなんて……もう余計なことを考えなくていいように、一生うちにいてもらおっと」

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― 新着の感想 ―
[一言]  こんにちは。  全くの予備知識なしでの感想です。  場面の切り替えがうまく練り込まれているなと感心しました。  最後まで読んで、なるほど、そういう事かーと思いましたが、短編なのもあるでしょ…
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