表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/69

第4話 現状把握その④

誤字脱字や物語の矛盾点などありましたらご指摘いただけるとありがたいです。

 ジョブについてある程度把握してきた。まずまとめると、すべてのジョブに共通するのが基礎ステータスが関係してくるということだ。この基礎ステータスは、おそらくだが筋トレや勉強などのトレーニングで増やすことが可能であり、さぼると減少することすらあるだろう。


 そしてその基礎ステータスをもとにジョブごとに決められた値のステータス加算が行われるということだ。となると、ここでジョブ選びを間違えると今後の生活や行動方針がすべて変わってきてしまう。


 特に今の、まず生き残ることが重要な状況では、趣味や好みで行動を選択することが難しく、いわゆる副業のように、第二ジョブのようなものが今のところ選択できそうにないことも相まって、それも悩ましいところだ。


 とは言っても俺に関して言えば選べるジョブが【死神】しかないので、まず初めにジョブを選択したらどうなるのかの実験台として志願しよう。


「まずは選べるジョブが一つしかない俺が、試しにジョブを選択してみるよ。その結果を踏まえてちょっとでもジョブ選択の参考にしていこう」


「なら俺も一つしかないから選択しちゃいますぜ」


 そう宣言してくれたのが固有ジョブ【戦鬼】しかないケビンだ。ケビンはアメリカ出身の大柄なワイルド系のイケメンで、どういった経緯か知らないが傭兵稼業に身をやつしていたらしい。そこで一度死にかけた後に拾った命を大事にしようと思い立ち、今ではうちの警備の最高責任者にまでなっている。


 噂によると、もう亡くなっている俺の祖父の隠し子だったらしいが、正直どちらでもいいので詳しく聞いたことはない。しかし黒神家の呪いのことを考えると、あながち嘘ではないんじゃないかと思いだした。


 まあ、とにかく今はジョブを選択してみよう。ケビンとアイコンタクトを取って、二人ともジョブを選択してみる。


 ジョブを選択するとステータス画面に変化が表れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前:黒神 色人(くろがみ しきと)

 種族:人族

 職業:死神

 ジョブレベル:0

 必要経験値:0/100

 【ステータス】

 |M P:10+(10×0.9×0)|=10/10

 |攻撃力:8+(8×1.2×0)  |=8

 |耐久力:8+(8×0.5×0)  |=8

 |速 度:11+(11×1.2×0)|=11

 |知 力:10+(10×0.8×0)|=10

 【所持スキル】

 暗殺術 レベル 0

 【所持SP】

 2358P

 【装備品】

 なし

 【その他】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 職業を選択すると、ジョブレベルは0からのスタートのようだ。ということは、職業を選択するだけでステータスが上がるというようなことはない。そして変わったところというと、必要経験値が100と表れたことと、ここが一番重要なところだがスキルが出現したところだ。


 スキルのレベルが0なことから、やはりこれも使っていかないと何も意味をなさないのだろうが、一番安くてもSPショップで10000pもするスキルが手に入るとなると、とてつもないアドバンテージだろう。もしくはスキルの入手方法は職業経由が王道ルートで、購入するのは難易度の高いほうなのかもしれない。


 ケビンも職業を取得したのでそのステータスも共有してもらう。そのステータスがこうだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前:ケビン・マイケル・フォースター

 種族:人族

 職業:戦鬼

 ジョブレベル:0

 必要経験値:0/100

 【ステータス】

 |M  P:7+(7×0.5×0)      |=7/7

 |攻撃力:12+(12×1.1×0)+(12×0)|=12

 |耐久力:11+(11×1.1×0)     |=11

 |速 度:9+(9×0.8×0)      |=9

 |知 力:8+(8×0.2×0)      |=8

 【所持スキル】

 怪力 レベル 0

 【所持SP】

 0P

 【装備品】

 なし

 【その他】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ケビンも経験値が出現し、スキル怪力を手に入れている。また攻撃力が強化されているのは(おそらくレベルが0だから増えてないのだろう)怪力の効果だと思われるので、スキルによってはステータスを強化するものもあるようだ。


 この情報をみんなに共有しつつ、俺は入手したスキル暗殺術について質問した。ステータスボードの質問機能はとても便利だが、こちらが把握していない事柄についての質問はできないので少し不便だ。何か新しい事柄にはその都度調べていくことが重要だな。


 質問の回答によれば、スキルはレベル1からやっと効果を発揮し、そのレベルの上げ方はとにかくスキルを使う(正確にはスキルで行うようなことを行う)ことでレベルが上がるらしい。つまりレベルが0のうちはスキルを使用することはできないが、暗殺術なら生き物を殺害する行為、それも急所を突くなどのほうがより効率よく経験が積め、レベルが上がっていくようだ。


 またスキルのレベルは最大で10で、レベルが一つ上がるごとにアビリティというものが使用可能になるようで、MPはそのアビリティを使用するのに必要なエネルギーを指すようだ。


 また、ケビンの怪力はまず攻撃力がステータスの加算後の値×(0.レベル数)さらに加算され、これも同様にレベルごとにアビリティが使用できるようになるらしい。


 この結果を踏まえて、もとから取らないという選択肢はなかったが、みんなも職業を選択していくことにした。そして選択する職業はみんなの意見を優先しつつ、偏りなどがないようにそれぞれ決めてから選択した。警備員などの戦闘職は戦闘系ジョブ、家政婦などは非戦闘系ジョブについてもらうことにする。


 ここから先、魔物との戦闘が予測されている中で、戦う力の弱い非戦闘職の人々を守っていく必要が戦闘職に就いた者には発生するし、また、非戦闘職の人は生きていくうえで欠かせない人たちなので、その人たちにも働いてもらわなければならない。


 まだ9歳の真美ちゃんが職業を選択できないというアクシデントもあったが、質問してみると職業を選択できるのは10歳かららしく、早生まれの真美ちゃんの誕生日は1月の11日だから、それまではとりあえず待つしかないようなのでおあずけだ。もちろん職業を選択できるようになったとしてもまだ子供の真美ちゃんを働かせるわけにはいかないから、みんなで守っていくことに変わりはないが、少しでも自衛の手段やできることがあった方がいいのは事実だ。


「とりあえずは、職業もみんな就いたことだし、これからの方針などを話し合おう」


 長かったステータスボードの把握もここまで来たらひと段落だろう。これ以上は現状できることもあまりない。ここからはまずはここにいる22人がどのようにして生き延びていくのか話し合っていかないといけない。



読んでみてもしちょっとでも続きがみたい、面白いと思っていただけたなら、ブックマーク高評価お願いします。作者の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] すいません訂正したことについて+が見えてなくて間違えてました すいませんm(_ _)m
[気になる点] 最後に0掛けたら値は0になると思うんですが 加算されていないってするなら1にしないといけないと思います
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ