第30話 新たな探索メンバー
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朝日を浴びて目が覚めた。今日で5日目だ。今日も今日とてやることは同じなのだが、今日はいつもと少し違う。
屋敷の警備も人員が足りており、ダンジョンのほうがレベルアップの効率がいいので、メンバーを少し入れ替えることに昨日のミーティングの時に決まった。
交換するメンバーは、一ノ瀬さんと内海さんが屋敷の警備に入り、その代わりに警備隊から加藤さん、小田さん、そして魔法隊から二子さんが探索に加わることになった。
なので今回の探索は基本的に俺とケビンはサポートに周り、小田さんや二子さんに経験を積ませることに重きを置くことになる。
「皆さんよろしくお願いします。今回はダンジョン探索初めての人がほとんどだけど、その点俺とケビンでしっかりサポートするので安心して下さい。」
そういうと皆一様に「よろしくお願いします」と返してくれた。特に今回小田さん、二子さんの女性コンビはちょっと前までは戦ったこともないような人だが、ここ2,3日でしっかり戦えるようになっているそうなので、そこは信じてやっていこうと思う。
加藤さんは元警備員だったし、屋敷の警備をここのところ任していた点もあり、あまり心配していない。
そんな彼らの現時点でのステータスはこうだ。
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名前:加藤 元輝
種族:人族
職業:戦士
ジョブレベル:8
必要経験値:30/85
【ステータス】
|M P:5+(5×0.1×8)|=9/9
|攻撃力:8+(8×0.3×8)|=27
|耐久力:8+(8×0.3×8)|=27
|速 度:7+(7×0.2×8)|=18
|知 力:5+(5×0.1×8)|=9
【所持スキル】
身体強化 レベル 2【攻撃力増強 1MP/s】【耐久力増強 1MP/m】
【所持SP】
0P
【装備品】
なし
【その他】
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名前:小田 英子
種族:人族
職業:戦士
ジョブレベル:5
必要経験値:18/70
【ステータス】
|M P:6+(6×0.1×5)|=9/9
|攻撃力:6+(6×0.3×5)|=15
|耐久力:9+(9×0.3×5)|=23
|速 度:6+(6×0.2×5)|=12
|知 力:6+(6×0.1×5)|=9
【所持スキル】
盾術 レベル 1 【硬化 1MP】
【所持SP】
0P
【装備品】
無骨な盾
【その他】
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名前:二子 小美華
種族:人族
職業:魔術士
ジョブレベル:6
必要経験値:8/80
【ステータス】
|M P:8+(8×0.5×6)|=32/32
|攻撃力:5+(5×0×6) |=5
|耐久力:8+(8×0.1×6)|=13
|速 度:5+(5×0.1×6)|=8
|知 力:7+(7×0.5×6)|=28
【所持スキル】
低級魔術 レベル 1 【瞑想】【攻撃魔術 2MP】
【所持SP】
0P
【装備品】
なし
【その他】
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まだまだステータス的には心もとないが、二子さんが入ったおかげで魔法という遠距離攻撃が可能になり、戦術の幅が広がった。また小田さんはスキル盾術を持つ戦士で、盾を使っていわゆるタンクをすることができる。基本的には二子さんのことを守ってもらうのがいいだろう。
屋敷を出てダンジョンに到着するまでの間は、二子さんと小田さんには見てもらって、俺とケビンそして加藤さんで、表れるゴブリンたちを瞬殺しながら一気に進んでいく。
加藤さんもこっちの動きを邪魔しないように位置取りしつつ、適度に相手の動きをけん制してくれたので戦いやすかった。
また道中ホブゴブリンともであったが、今の俺たちには上位種一匹は敵ではない。俺が一気に地下ずいてそのままとどめを刺した。
俺の速度が上がっていたこともあり、ホブゴブリンは手も足も出せずに沈黙した。
そんなこんなで一気に山を登り切り、ダンジョンに到着だ。
「聞いていましたけど、これがダンジョンですか。なんだか不思議ですね。」
そういったのは二子さんだ。そういってはいるが全く驚いた様子はなく、それよりも小田さんのほうが「ほぇ~」とちょっと馬鹿っぽい声を上げながら、終始あたりを見渡していた。
そんな二人をしり目にダンジョンへと入ってく。今回のフォーメーションは前から俺、加藤さん、小田さん、二子さん、ケビンの順番だ。これは事前に話し合っていたので何の問題もなく移行できた。今回マッピングしてくれるのは加藤さんで、一ノ瀬さんから共有された地図を持っており、そこに書き加えるみたいだ。
「それじゃあ、ダンジョンに入ったことだし、二子さんたちの戦いをまずは見せてもらっていい?今ここを第一地区って呼んでるんだけど、第一地区はゴブリンしか出てこないし、基本的に3~4体でしか出てこないから、戦いやすいと思う。とりあえず俺とケビンは見てるから。」
そういって、進んでいく。三人ともそこまで気負ったりはせずに「はい」と答えて堂々とついてくる。
そうするとそこまで時間がかかることもなく、奥の方からゴブリンが出てきた。数は4匹で、まあちょうどいいだろう。
「じゃあ、みんなよろしく」
そういって俺は後ろに下がりケビンの横に立つ。
「小田さんは二子さんの警備に、自分がまずは突っ込みます。二子さんはタイミングを見て魔法で援護を」
「了解しました。」
「はい」
加藤さんは残りの二人に手短に指示をだし、そのままゴブリンへと向かう。それに対して、二子さんはその場でとどまり、その前に小田さんが待ち構える。
加藤さんが先頭のゴブリンと接触した。そのままゴブリンの棍棒をたたき武装解除を狙う、それに対応してもう一匹のゴブリンも加藤さんに攻撃を仕掛けるが、その攻撃をしっかりと受け流し、そのままカウンターで蹴りを加える。
そしてその隙に残りの二体が加藤さんの横を素通りし、おくの小田さんたちに迫る。しかししっかりと待ち構えていた小田さんが盾を構え、まず一匹のゴブリンの棍棒をしっかりと受け止める。棍棒を弾き飛ばされ態勢を崩したゴブリンに向かって、今度は二子さんの魔術が炸裂する。
「【ファイア】」
狙いすましたように放たれた火の玉が、のけぞっているゴブリンの顔面に当たる。「ギャア」と何とも言えない声を上げたゴブリンは、そのまま後ろに倒れて二度と起き上がることはなかった。
そうこうしているうちに、小田さんは二匹目のゴブリンの攻撃をことごとく盾で受け流し耐えている。この小田さんを攻撃しているゴブリンに対し、またしても二子さんの魔法が襲い掛かる。
「【ウインド】」
そうすると今度は青色に光った空気の球がゴブリンめがけて一直線に飛んでいく。速さは【ファイヤ】と同じくらいだ。今度はゴブリンの脇腹に命中した魔術だったが、今回は爆発ではなく、当たった瞬間爆風が飛散し、ゴブリンは横に吹っ飛ばされた。
そこす前の方で二匹のゴブリンをすでに倒していた加藤さんが、素早くゴブリンにとどめを刺した。
「この感じだったら、普通に大丈夫じゃないですか?」
そうケビンが話しかけてきたので、
「そうだね、上位種に対しても三人が一緒になったら十分戦えそうだ。それに魔法の攻撃、攻撃力だけで言えばかなり強力だから、しっかりと二子さんを小田さんと加藤さんで守ってもらって、二子さんに魔法を撃ってもらうと、より早く魔物を倒せるかもしれない。」
と答えた。まだまだ、一対一では上位種と戦えないだろうが、わざわざ一対一で戦う必要はないし。この感じなら、むしろ人数も増えたし、戦力アップかもしれない。
このまま三人のレベルアップを図りながら、ダンジョン攻略を進めていこう。
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