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俺【死神】になりました ~喧嘩もしたことない俺の、選べる職業が【死神】だった!?~  作者: 伝説の孫の手
~1章~ 鬼人達の襲来

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第10話 屋敷の外へ

誤字脱字や物語の矛盾点など、ありましたらご指摘いただけるとありがたいです。

 ケビンたちはあの後化け物たちを速攻で片付け、急いでやってきたらしい。


 すでに片付いていることに驚いたと言われた。


 そんなこんなで現状把握をしていたのだが、問題は窓ガラスが割られていて部屋の中がぐちゃぐちゃになっていることよりも、塀に穴をあけられてしまったことだ。


「これは、このままにしておけないな。坊ちゃん一旦榊原(さかきばら)を呼んできましょう、ここの修繕をあいつに頼んでその間にほかの個所のやつらを始末しましょう。一ノ瀬呼んできてくれ。」


 榊原は元警備員で鍛冶師の職業に就いた人だ。彼に修繕を頼みその間に残りのやつらを倒さないといけない。ここの塀が壊されたのを考えると、それなりに古い建物でもろくなっていたのかもしれないが、他のところもいつ壊されるかわからない、一刻を争う事態だ。


 指示を受け一ノ瀬さんが屋敷の中に入っていく。先ほど化け物たちが入っていた部屋は幸いなことに誰も使っていない部屋だったので、その部屋から中に入っていき、榊原さんを連れてくるようだ。


 一ノ瀬さんが榊原さんを連れてくる間に皆、自分のステータスボードを確認することとする。このような化け物たちと戦うためにはやはり今の生身の体だと心もとない。何かしらステータスが強化されているとありがたいのだが。


 自分のステータスボードを確認すると少し変わっているところがあった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 名前:黒神 色人(クロガミ シキト)

 種族:人族

 職業:死神

 ジョブレベル:0

 必要経験値:14/100

 【ステータス】

 |M  P:10+(10×0.9×0)+(10×0.1×1)|=11

 |攻撃力:8+(8×1.2×0)+(8×0.4×1)  |=11

 |耐久力:8+(8×0.5×0)+(8×0×1)   |=8

 |速 度:11+(11×1.2×0)+(11×0.4×1)|=15 

 |知 力:10+(10×0.8×0)+(10×0.1×1)|=11

 【所持スキル】

 暗殺術 レベル 0

 鑑定  レベル 1 【物品鑑定 1MP】

 【所持SP】

 1,027,651P

 【装備品】

 死神の短剣 レベル 1

 【その他】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 なんと死神の短剣がレベル1になったことで、ステータスが増えていた。おそらく先ほどの一体目の化け物を倒したときにレベルアップしたのだろう、じゃないとあそこまで戦えていなかったはずだ。しかし肝心の職業のレベルはこの感じだとまだまだ遠そうだな。


 周りのみんなに聞くとまだレベルが上がった人はいないようだ、しかしケビン以外のみんなは必要経験値の半分を超えているようなので、あとちょっとでレベルが上がりステータスも伸びるだろう。同じ固有職のケビンはまだまだ先の様だ、スキルのレベルも上がっている人はいないようで、これに関しては経験値なども可視化されていないので。まだ何とも言えないな。


 どちらかでも一つ上がるだけで戦力は全然違うので、引き続き気を付けていこうと思う。


 ステータスを各々確認している合間に、一ノ瀬さんたちが戻ってきた。榊原さんの手には工具箱と予備の金網が握られている。


「とりあえず応急処置のための道具は持ってきましたが、こいつが魔物ですか…、なんとも嫌悪感を抱かざるをえない不思議な感じですね…」


 初めて生で化け物を目にした榊原さんの感想は、ここにいるみんなの共通認識だ。しかしいつまでもこのままにしておくわけにもいかないな。


「みんな、こんな時になんなんだけど、この化け物をSPショップでpに交換できないか確かめてみてもいいかな、p問題の解決の糸口になってくれればいいんだけど…」


 そういうとだれも反対しなかったので、近くにいた化け物の死体を換金しようと思い、ステータスボードを開くと。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 魔物の討伐を確認しました。

 ボーナスポイント30p進呈します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 と表れた。先ほどステータスボードを確認したときはその他を開かずステータスだけを確認してたため気づかなかったが、その他を開くとこの文字が表れた。


 そして承諾すると、30p実際に増えていた。またSPショップで買取で化け物の死体を買い取ってもらおうとすると。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 【ゴブリン】の死体:鮮度【良】、通常個体 → 2p

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 と出た。鮮度という欄があるため、なるべく早く換金した方がいいと思いみんなに手伝ってもらってすべての死体を換金した。


 この化け物の正体は【ゴブリン】というらしい、ゴブリンといえば漫画などではよく出てくる雑魚敵の代表各で、イメージとして小太りの身長120センチ程度が一般的だと思うが、それに比べてかなり強力だし、雑魚でもなんでもなく、戦える人がいなかったらこいつらだけで壊滅もあり得ると感じた。


 しかも今回の合計7体で手に入ったpは84p、この難易度で扱いは雑魚敵の様だ。つくづく難易度の高さに嫌気がさすが、今回俺の死神の短剣のレベルアップによって、ステータスが加算された後を考えると、こいつらを簡単に倒せる未来がいつかは来るのだろう。


 「このゴムリンってやつがこの屋敷の周りにまだ居やがる、今回のようにいつ塀をぶち破って中に入ってくるかわからねえな、早いとこ倒しちまおう。」


 ケビンが、名前を間違えていたので訂正しつつ。でもその通りなので同意する。


「ゴブリンだよ。でも本当にその通りだ、ここは榊原さんに任せて外に出てゴブリン退治と行きたいけど、榊原さん一人で残ってもらうと、万が一が危険だから。このまま一ノ瀬さんも警備に残ってもらって。ほかのメンツで塀の外に行こう。」


 そういうと皆納得してくれたので、この場は二人に任せて残りの5人で塀の外に出た。


 塀の外は山なので、木々が茂っており、ただでさえ不気味なのだが、今の世界ではここから人類の敵である魔物たちが表れると考えると、かなり危険だ。


「みんな、坊ちゃんを中心に前後左右を固める、戦闘力で言ったら申し分ないが俺等の大将だ、何かあっちゃいけねえ。」


 そういうケビンの言葉に、みんなが周りを固めてくれて、ケビンを先頭に屋敷の西側から北に向けて進む。俺も周りを警戒しながら進んでいるが、これかなり精神的疲労があるな。


 そうしてゆっくりと確実に進んでいくと、何も出会うことなく、北側の塀にいるゴブリンたちを発見できた。


 奴らは同じように塀に向かって、ギャアギャア叫びながら棍棒をたたきつけている。その数三体。


 俺たちは各々アイコンタクトを取りタイミングを合わせて奴らに襲い掛かる。


 一度経験しているからか、前回と違いかなり落ち着いて挑めた。今回は一体をケビンが、もう一体を俺と槍士の加藤さん、最後の一体を剣士の七瀬さんと戦士の内海さんで当たった。


 ケビンは終始安定してゴブリンの攻撃を受け流しながら、スキを見て目つぶしからの首の骨を折ることで難なく倒した。


 俺と加藤さんは、加藤さんが槍で牽制をし足や手などに攻撃を加え動きが鈍ったところに後ろに回り込んでいた俺が首を切り裂きとどめを刺した。


 最後に七瀬さんと内海さんは内海さんが攻撃をさばき、ゴブリンに蹴りを入れて態勢が崩れたところに七瀬さんの袈裟切が決まりこちらも難なく倒すことに成功した。


 しっかりと連携が取れていたことや、先ほどの戦闘で慣れていたこともあって誰一人として怪我をすることなく戦闘が終了した。


 「今回は危なげなく終えることができたね、みんな大丈夫だった?」


 そう聞くと問題ないとのことだったので、そのままゴブリンたちをポイントに変換して、屋敷の東側に周り最後のゴブリンたちを倒すことにする。


 移動している間にステータスを確認してたら、七瀬さん、内海さん、加藤さんのスキルレベルがそれぞれ1になっていることがわかり、それぞれ剣術レベル1、槍術レベル1、肉体強化レベル1でアビリティが【スラッシュ 5MP】、【クイック 1MP】、【攻撃力増強 1MP/s】というアビリティらしい。


 内容としては【スラッシュ 5MP】が5MPを使用して強力な剣戟を放つというもので、【クイック 1MP】は槍の突きの速さを早めるというもの、【攻撃力増強 1MP/s】とは一秒間に1MPを消費し発動時間内で攻撃力を基礎攻撃力分だけ増やすというものだ。


 どれも強力そうな内容だし、鑑定のスキルを使ったことがある身としては、なるべく使用してみて感覚をつかむ必要があるというところと、スキルというものはMPを使用して行い、その効果はどれも強力であるだろうということを知る必要があると思う。


 なので次の東側での戦闘は、三人のスキルのアビリティの練習に使ってもらうのがいいと思う。


「次の戦闘はアビリティの練習も含めて、三人で戦ってみてよ。たぶんこの感じだとアビリティがなくても勝てると思うし、俺やケビンと違って三人はもうそろそろ職業レベル1に上がってステータス加算が見込めるし、どうかな?」


 そう俺が言うと、三人は了解とうなずいてくれたし、ケビンは


「そうだな、たぶん大丈夫だろう。それにこれから先レベル上げやステータス加算は重要になってくるだろう、屋敷の戦力アップのためにも頑張ってくれ」


 と賛成してくれたので、同じように東側までやってきたところで、先ほどと同じように騒いでいるゴブリンたちに向けて、三人が駆け出していく…

読んでみて、もしちょっとでも続きがみたい、面白いと思っていただけたなら。ブックマークと高評価お願いします。作者の励みになります。

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