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新ログ・ホライズン  作者: 東の外記・しげき丸
6/36

幸せへのチケット(6)

 謹賀新年明けまして主でとうございます。

 本年もまた新ログ・ホライズンをどうか宜しくお願い致しますの豊福です。

 今回もまた御一読頂き感謝感激でございます。

 お話は本格的に過去へとさかのぼり、クラスティ達の過去や、シロエが何故暫くギルドに所属しなかったのかの理由へと繋がって行きます。

 長年の謎を知りたかった人はどうかお楽しみに。

 それでは本編をどうぞ


 新ログ・ホライズン

 

 ―第6話:幸せへのチケット(6)―

 

 それは遠い記憶。

 

 -1-

 

 さかのぼる事数年前。

 ディメンション・デストロイ・ドミネイター本部。

「いや、毎日が楽しいよね、ソロモン時間大帝猊下」

「その呼び名未だに落ち着かないんですけど、ミ・ロード」

「何を仰る。貴方業界人でしょう? 我々ヲタクにとって業界人は、すなわち崇め奉る神」

「そんな悪しき風習は、僕が業界の覇権を獲った暁には、みんなが平等にイジり合う素敵な業界体質に変えて見せます」

「小市民だね。エルダー・テイルの向こうを張る、国産ネトゲ[ニンジャストーム]のシナリオライターともあろう方が」

「んな事言ったらアンタ、事も有ろうにヤマトサーバーの出資企業の一つの会長のお孫さんでしょう?」

「いやんなるよねえ。あの妖怪ジジイ、運営に、『うちの孫には思いっきりハンデ付けて下さい。レベル上げ必要経験点は3倍とか。身内びいきとか思われたら困るんで』とかぬかすんだよ」

「3倍って、ゴキブリマントかよ。アンタに似てるけど」

「貴方のペンネームも大概ですけどね」

「機甲戦士ファン以外にはバレやしません」

「まあでも、まだ道理をわきまえてる方さ。父の方なんか、僕がこのゲームやってるなんて知ったら、その逆をやりかねないからねえ」

「大惨事ですね」

「そんな事になったら国外逃亡するしかない。人の迷惑考えて欲しい」

「大変です。ベルゼビュート陛下」

「どうしたんだね? スカサハ少佐?」

「今日もお綺麗で」

「当たり前の事言っても何も出ません。それよりも、遂に我々が待ち望んでいた者達が現れたのです」

「「??」」

「五人戦隊レンジャーです」

「「!!!!!!!!!」」

 それはまさしく彼等の悲願、宿願だったのだ。うん。ごっこ遊びの。


 斯くて五人戦隊レンジャーの正体を突き止めるべく、集まれるだけのギルドメンバーが情報を持ちより集まった。

「その五人戦隊とは一体何者だ?」

「男五人組です。主だったオフ会に出没しては、特に女性プレイヤーに不埒な行為を働く、所謂セクハラプレイヤーをシメて回っているとか」

「マジかよ?」

「ナイス痛過ぎ。もちろん褒め言葉でつ」

「何でも全員武術の達人と言う噂も立っています」

「何その美味しすぎる設定?」

「ホントに実在の人? 盛り過ぎじゃね?」

「なので、逆らえた者は皆無とか」

「でもミ・ロードなら勝てるんじゃね?」

「なら、僕と同じ実力の者をあと4人選抜してくれたまえ」

「「「スンマセン」」」

「それよりどんな人なの?」

「まず赤です。体格がミ・ロードと同じかそれ以上と言う噂で、熊も素手で倒せると言う噂も」

「マスタツかよ」

「いや、それは牛。そっちはウィリー」

「道端で出会ったら真っ先に道を譲る自信ありまつ」

「じゃ、弱点は?」

「ジ●リ信奉者らしく、一説には家ではエンドレスに某贋金造りの城がBGVに流れているとか」

「それ弱点か?」

「つ、次行け」

「青ですが、イケメンです」

「それだけか?」

「強さは?」

「ある意味最強です。女子が必ず味方するタイプです。敵に回したらどうなると思います?」

「うわ、想像したくねー」

「畜生、ブサメンの敵だ」

「おまけに赤と同じくらい強いとの噂も」

「何その完璧超人」

「神の依怙贔屓だ」

「ミ・ロードもじゃん」

「大丈夫、この人性格悪いと言う致命的な御愛嬌があります」

「少佐の言う通り」

「むしろ根性捻じ曲がってなかったら、この悪の秘密結社組織自体、存在意義無し」

「自分でも分かってるけど、言い方」

「次は?」

「黒ですが、黒です」

「何じゃそら?」

「有り体に言えばハラ黒です。迂闊に言い返した相手が完璧に論破されたそうです。教頭タイプですね」

「やな奴-」

「じゃ、弱点は?」

「デュークの●太と呼ばれると切れるそうです。それも嫌な方に」

「何ソレ?」

「見た目がのび◎と、伝説の殺し屋13を足して割らない風貌だからです」

「面白過ぎる」

「じゃあどちらにせよスナイパーか」

「実際弓道やってたそうですが、大会出場メンバーになれた事無いとか」

「最弱かよ」

「でも論破が得意って、ネット上では一番性質悪い敵でつよ?」

「「「あー」」」

「つ、次は?」

「黄です。もちろんお調子者です」

「良かった、ギャグ要員もいたんだ」

「なんでもナンパして回っているのをシメられて、改心して仲間になったとか」

「弱点は?」

「俺聞いた事ある、そのままお調子者だろ。今度立ち上がるフロウデンてギルド知ってる?」

「知ってる。出版社に持ち込みに行くと、たまに会う人がギルマス」

「大帝猊下のお知り合いで?」

「………ノーコメントで。それより大帝猊下やめてって!」

「結局ストーリーの半ばでベルゼビュートに反旗を翻され、組織乗っ取られるキャラですからね」

「いや、そういう意味じゃなくて、小市民だから落ち着かないの。ソロモン君でいいから! ボスはミ・ロードだし!」

「まあ、実際ギルド運営してるの僕ですけど、やぱし業界人神」

「「「ありがたやありがたや」」」

「やーめーてー、それより脱線してるでしょ? 話元に戻そうよ!」

「あー、まあ、それなんですが、有名なデスシナリオあったでしょ」

「ダブルレイド級のシナリオで、死亡すると、シナリオ終了か全滅まで復活できなかった奴な」

「あれでカップルいっぱい出来たよなー」

「吊り橋効果、乙」

「そういや、フロウデンって、それを一番最初にクリアした奴らで立ち上げたんじゃなかったけ? そのメンバーなら英雄じゃん? どこが弱点?」

「真っ先に死にまつた」

 湧き上がる大爆笑。

「残りの人達が『馬鹿殿の仇討ちじゃあ』と異様に盛り上がってクリアし、今でも、文字通り伝説の『四十七士』として、一部で有名です」

「そら、残り丁度47人(ダブルレイドの定数は48人)だもんな」

「はらいてえ」

「やめて、呼吸困難になる」

「せめて取り柄くらいあるのか?」

「アメリカ帰りで、向こうの高校ではクレー射撃やってたとか」

「こっちは本物スナイパーか」

「でも日本じゃ意味ねえな」

「どこまでもネタキャラ」

「最後に戦隊長です。実際には班長って呼び名ですが」

「班長?」

「遠足班長の意味らしいですよ。例の茶会の台風の命名らしく」

「茶会の人間が加わっているのか」

「てゆーか、お調子者の黄以外は全員茶会です」

「それはそうと色は?」

「グレーです」

「灰色じゃねえの?」

「ロマンスグレーのグレーです。髪の毛がホントにグレーなんですよ」

「アラフィフか?」

「いえ、肌艶から判断するにアラサー位らしく、髪の色は母親がイギリス人だからとか」

「この人も大概美味しいな」

「おまけに何でも奥様に先立たれているそうで」

「うわ、そりゃ世の女性がほっとかんわ」

「穏やかな紳士で、最後にはいつもこの人が丸く収めるそうです」

(筆者注、直継は当時就職活動で多忙。オフ会出席は休眠中)

「大帝、いっその事こいつらネタにして小説書け」

「モチのロン、我々が敵キャラで」

「アンタ前の持ち込み落とされたんでしょう?」

「言わんでくれっ! それに次の作品は例の台風とその彼氏が主人公の学園モノって決めてるの!」

「あれをモデルに?」

「いや、でも面白そう。無茶苦茶と言う意味で」

「本人達の許可も取ってますし」

「じゃあ、それに五人戦隊レンジャーと我々も登場で」

「無茶ゆーな。ドタバタ学園ものに特撮放り込むとかどんだけカオス!」

「じゃあ、ロボットもので書けば? あんたペンネームからもすぐばれるようにガノタでもあるじゃん」

「っ!」

「これで我等の目標も決まった。立ちはだかってくれる宿敵が現れたのだから、この際目標を、世界征服ならぬ、ネット界制覇を目指す!」

「「おおおお―――!!!!!」」

「ですが、どうやって?」

「まあ、まずはヤマト最大のギルドでも目指すとするかな。ならば、これをアレしてそうして―――――」

「あ、アッチの時空へ旅立たれた」

「頭良すぎる人はこれだから」

 だが、彼等は後にこう語る。

 我々は欲張って我が儘になる方向を間違えたのだ。

 したくも無い事、幸せでも無い事を、ウソを繰り返しても、幸せにたどり着けるはずも無い。

 ただ、したい事、好きな事を、目の前に感じる幸せを信じて、我が儘欲張りに繰り返せばよかったのだと。

 その果てにしか、己の魂を晒して磨いた果てにしか、辿り着けないモノが有るのだと。


 -2-


 1年後。

「リテイク喰らいました」

「情けない。我が〈D.D.D〉は、最大手の〈ホネスティ〉にもうじき追い付く勢いだと言うのに」

「流石猫かぶりの達人。こうまで見事に組織ごと猫を被せるなど、どれだけ性根腐ってるのかと感心しました」

「だから言い方」

「残念ながら、悪の幹部がボスを誉め讃える言葉は、永遠不変に『悪どさではお代官様にはとても敵いませぬ』です」

「…………わかった、君がとても正しい。でも、もうちょっとだけ歯に衣被せようよ。僕の心だって、たまには痛くなるんだよ(涙)?」

「わかりました。それでは保母の給料では『烈風、魔法科学忍者猿飛』のDVD全巻を買うのが辛いのです、お代官様」

「……君が心の底から悪の商人越後屋だという事がよくわかりまつた」

「お褒めに預かり恐悦至極」

「にしても、ギルドネームも単に略しただけなのに、いかにもそれらしいよなあ」

「でもちょっと窮屈」

「まあ、少しの我慢ナリ」

「それはそうと、編集は何と?」

「戦隊側に潤いが足りなさ過ぎると」

「本来はピンクが入りますからね」

「最低でも二人入れろと。あと男面子濃すぎるからその分二人外して入れ替えろとも」

「外すには惜しい奴らばかりでつよ?」

「仕方ありません、なので先ず青を外します」

「何で?」

「あんな人いたら、ヒロインはじめ女性陣が皆ちやほやしない方がおかしくなります。主人公の影薄いどころか跡形もなくなりますやん。他人のハーレム見て喜ぶ男なんてどこに居ます?」

「………。まあ、仕方ないよね。彼には時代が早すぎたんだよ」

 後に時代が進むと、ハーレムで無いとウケないと言われる様にまでなりました(苦笑)。ドラゴンコミック〈西風の旅団〉も是非お読みください(宣伝)。

「次に赤ですが、基本暑苦しいので最初は外します。途中から主人公の戦隊内ライバルとして登場させればいいかと」

「流石現役シナリオライター」

「問題は女子です。それも二人の内一人は主人公に横恋慕するサブヒロにしろと」

「やっぱサブヒロインもいるよね」

「いいネタある?」

「それなんですが、いいネタを仕入れました。ある哀しい双子の話です」


 -3-

 

 少年はもう二度とサッカーが出来ない。

 それどころか、立つ事すらもおそらくは無理だろう。

 彼に残されたのは、本を読む事と、ゲームをする事くらい。

 もう、二次元にしか行き場所が無かったのだ。

 そんな彼が、ある対戦ゲームで荒れたプレーをしていたのは、当然とも言える。

 自由キャラ対戦ゲーム『アルカード』

 MMORPGから着想を得たシステムで、体格から武器、防具、技、魔法のセレクトにより、無限に近いバリエーションのキャラで対戦格闘が出来る。

 少年は小柄な吸血鬼キャラを使用した。スピードが速く当たり判定も小さい。反射神経の良い彼がヒット&アウェイの戦い方をすれば、大抵の奴には勝てた。

 ストレスを持て余していた彼のプレイは次第に、いじめプレイとでも呼ぶべき、相手をいたぶるモノとなって行った。

「は、手応えの無い」

 その日も惨殺と呼べる一方的なプレイ。それも相手に感動を与える、芸術的な魅せプレイでは無く、明らかにストレスをぶつける乱暴なそれ。ワザと手を抜いては、相手が無駄なあがきを始めた所を、陰湿に叩き潰す。

『チャレンジャー出現』

「は、またカモかよ」

 だが、その日最後に対戦した相手は、

「ぼ~く~、ムエタイ番長~」

 変だった。

「ポケットからダブルヌンチャク~」

 圧倒的な三メートル近い巨体。纏ったリングインガウン。子供が見たら泣き出す事間違い無い、厳つい禿げ頭に眼帯。

 如何にも強そうな風貌である。

 だが、少年はほくそ笑む。巨体は確かに耐久力も高く、技や魔法に割り振れるポイントも高い。しかし、それはスピードの遅さと引き換えだ。ましてや上限いっぱいのデカさなど只のいい的、自分にとってはまさしくカモだ。

 更にお笑い草に格闘タイプと来た。

 頭おかしいのかコイツ? どうぞ完封して下さい、手も足も出ない達磨ですと宣言しているようなものだ。

 なのに奴は言ってのけた。

「吾輩の名はロエース・リー。宣言してやろう、君は我輩に手も足も出ない」

「はあ?」

「君は名誉ある吸血鬼にあるまじき塩プレイをしていると聞いた。約束し給え、吾輩が勝てばそのクソプレイを止めると。君は戦士の風上にも置けぬチキンだ」

「んだとお!? テメエこそ負けたらそのふざけたキャラ二度と使うな!」

「良かろう。では行くぞ」

 ムエタイ番長は、ガウンを颯爽と――――

 脱がなかった。それどころかガウンの表面と両手のヌンチャクにルーン文字の光が輝く。

 何あれ? 魔法のローブにダブル魔法の杖じゃん? 見た目に騙された、こいつ魔法使いだ!

 番長がヌンチャクを振ると風の刃が次々と撃ちだされる。

 何あの手数? ポイント全部飛び道具に全フリ? 汚ねー! オマケに全部スピードが違うから、避けるタイミングが取れない? いたたたたっ! くそ何これ? こっちの動き全部先読みされてる? どんだけお化け洞察力? 所謂廃人?

 あっさり負けた。

「悔しいか? だが、これは他ならぬ君がしてきたプレイだ。ここは遊び場なのだ。ともに遊ぼう、楽しもうと言う、心の無い君のプレイは非常に醜い。砂場で城を作る他の子供の大切な作品を踏みにじる嫌な子供、それが君だ」

「……………」

 何も言い返せなかった。

「お前に何が分かるんだよ?」

 辛うじて言い返せたのは、その幼稚な負け惜しみ。

「何もわからぬ。君とは初めて会ったし、他の者との会話を拒んできたのは君自身だろう? 虫のいい話だな」

「――」

 今度こそ何も言い返せなかった。

「ただ分かるのは、いじめプレイをする者は、懐に飛び込む勇気が無いという事だけだ。闘志たる者、まず己の裡の門を打ち開くべし。己の心も開けず、誰の懐にも飛び込めぬ臆病者が、自分は傷付かぬ安全な高みから、人を一方的にいたぶる。ネットならそれをしても誰にもばれぬと思っているのだろうが、他の誰を欺こうと、お前自身は欺けぬ。いや、欺けば欺くほど、それは、何か事が有ればすぐ人のせいにして、自分の望みや幸せからも逃げ回る無様な姿しか残らぬ」

 少年は、モニター画面の向こうで、涙を流していた。

 嗚呼、その通りだ。

「さあ、少年。もう一戦やろう。今度こそ楽しんで遊ぼう」

 少年は再びその男に挑んだ。

 叩きのめされても、叩きのめされても、前に進み懐に飛び込む。一セット目は落とした。二セット目は辛うじて拾った。そして三セット目。

 巨体は吸血鬼の少年の攻撃を受け止め続け、やがて沈んだ。

「手加減したのか? あんたほどのプレイヤーなら、懐に飛び込まれても、幾らでも対処できたろう?」

「ふっ。可愛い後輩が教えを聞き入れて、勇気を出して懐に飛び込んでくれのだ。黙って受け止めるのが筋だろう?」

「番長………」

 彼は、自ら名乗った通りの人だったのだ。

「ではサラバだ。もしもう一度会いたければ、今度はエルダー・テイルで会おう」

「エルダー・テイル?」

「そこは友達を、仲間を作る事の出来る場所だ。君の戦いの技も生かせるだろう。勇気を持って、モンスターの懐に、そして仲間になりたい誰かの懐に、心開いて飛び込んで欲しい。それが出来た時、君とまた会おう」

 彼はそう言ってログアウトして行った。

 

 はあ。手加減じゃなくて、反射神経もスティック捌きの運動神経も無いから、洞察力しか取り柄が無くて、遠距離の嵌めプレイしかできないだけなんだよなあ。嫌われるプレイスタイルだから、このキャラ、番長業務にしか使わないけど。

 モニターの向こうでシロエは、疲労から来る欠伸をしたのであった。


 -4-

 

 MMORPGから着想を得た、自由キャラリアルタイム対戦シミュレーションゲーム『ファンタジータクティクス』。

 少女はその世界の中を、『マザーテレサ』と言うキャラクターで彷徨っていた。

 そのキャラは自らユニット達を回復する能力に長けた、聖職者型指揮ユニットだ。

 容姿はほぼ自分だが、髪の毛の色を銀にし、長い三つ編みを足してみた。

 『マザーテレサ』と言う名前は、何の捻りも無く、余りにも有名なキリスト教の聖女そのままから拝借した。

 多分、強くなりたかったのだ。

 一生を車椅子の上で過ごさねばならぬ、哀れな弟の心を励まし癒す事の出来る、本物の聖女になりたかったのだ。

 強いと思った対戦相手には、自分はリアルでも、マザーテレサの様な人物になりたいのだが、どうしたらいいかと、何度も尋ねてみた。

 有意義な意見も聞けたが、『君はそのままでも充分聖女だから、気にする事は無い』と言う気持ちだけ有り難く頂くしか無い残念な意見の方が多く、中にはその続きとして、『今度は僕の傷付いた心を癒してくれ』と口説きにかかる者もいて、そういうのを冷たくあしらうのが得意になっていった。だからカラシンさん、悪気はないんですよ。癖なだけで。

 そんなある日、『黒猫マッキー』なる女性プレイヤーと出会った。

 彼女のプレイはとても次元が高く、勉強になったし、何より社交経験が豊富らしく、傷付いた男性に対してどういう言葉をかけたり、どういう態度をすればいいかを沢山聞けた。なので、是非にと頼み込んで友達になってもらった。

 とても頼れるお姉さんで、地球に居る間は、週に一度はチャットや電話で長話をした。

 今ヤマトで話を聞けないのがとても残念だ。

「それにしても、アンタのプレイは凄いわよね。とても始めたてとは思えないわ」

「そんな事はありません。黒猫姐さんには今も勝てないじゃないですか」

「天然も度が過ぎると嫌味になるわよ。昔こんな奴がいたの」

 なんでもそのプレイヤーは男の死霊術師だったが、倒しても倒しても蘇る不死身のアンデッドどもを巧みに配置し、彼女をあわやのところまで追いつめたらしい。

 余程のやり込んだ廃ゲーマーだろうと話を聞いてみたら、

「いやあ、はじめてのプレイだったんですが、このゲーム相当レベルが高かったんですね。井の中の蛙と思い知りました。僕には敷居が高いです。やっぱりエルダーテイルで修業を積み直してきますね」

「いや。アンタちょっと待てえ! 初めてだとお? ふざけんなっ!?」

 そうチャットを返そうとした時には、そいつは既にログアウトした後だった。

「嫌味な人ですよね。そんな鈍感な人、私は好きになれそうも有りません」

「まったくまったく」

「それにしてもエルダーテイルですか。どんなゲームなんですか?」

 それにも彼女は丁寧親切に説明してくれた。

「そうですかー。何だか楽しそうです。今度弟を誘って見ます」

「うんうん。そうしな。アタシも向こうでも待ってる」

「そっちでのキャラネームは何て言うんですか?」

「教えない。事情が有ってね。私はそう言うのを、実際にゲーム内で知り合った人にしか教えない事にしてるの。悪く思わないでね。これはみんなにしてる事だから」

「黒猫さん魅力的ですもんね。トラブル多いの分かります。私みたいな子供でもそうですもん。姐さんなら尚更です」

「だから、向こうで出会って、お互いそうと気付くのを楽しみにするって事で。だからアンタもエルダーテイルでのキャラネームは、あたしには秘密にしといて」

「分かりました」


 そして、彼女のアドバイス通りに弟をエルダーテイルに誘うと、弟は二つ返事で了承した。

 何でも、向こうで是非合いたい人がいるのだとか。

 私もそうなのだと打ち明けると、久しぶりに随分話が盛り上がった。久しぶりに笑顔が見れた。笑い声が聞けた。

 そして、お互い最後には涙を流した。

 私達の人生は、再びその日から始まったのだ。


 でも残念な事に、未だに私も弟もその恩人には会えていない。


 -6-

 

 D.D.D特撮厨二連部室。

「例の連載大好評だって?」

「うはははは、笑いが止まりませんな」

「やぱし、敵ボスを可哀想な弟君で無く、兄役でミ・ロードに差し替えたのは正解で乙」

「はまりすぎだろ」

「まさか破壊王陛下本人が大帝猊下に演技指導してるとは誰も思うまい」

「だからその呼び方やめれって! ソ・ロ・モ・ン・君!」

「私は還って来たぞ」

「そのネタもスレスレだからやめようよ!」

「まーねー。あの人が頭とか出来良過ぎで、人生に退屈してるのは確かだけどさあ、基本ヲタク活動したら満足な小市民だからね。結局のところ」

「悪役みたいな人だけど、結局善人なんだよな」

「ヲタク活動かー。最近やりたいシナリオやれてねーなー」

「仕方ないよ。一般戦闘員のやりたいシナリオに合わせてやるのが俺達管理官の役目だもん」

「前はさー、悪人だけど可哀想な過去が有って実は、とか、悪でしか捌けない悪を裁くとかさ、悪の美学シナリオだけやってりゃよかったじゃん。俺達の趣味丸出しでさ」

「言うなよ。そんなのは厨二連の部活でだけやりゃいいんだ。基本は大衆受けシナリオだかんな」

「俺たちゃパンピーだから、陛下や少佐の後ついてくしかできねー。あ、ついでに猊下もおまけな」

「扱いオマケかよっ? お前ら、絶対小説中で無残な殺し方しちゃる!」

「「「ご褒美です! 乙!!」」」

「失礼に対してエサ与えるとか馬鹿ですか?」

「デスよねー」

「じゃあ俺じゃんれの風で」

「お前似てるの青髭濃いとこだけやろ」

「ゆーなっ! おまーこそ鉄ボルトをキャンディ代わりに舐めてるおっさん似の癖に」

「いいだろう、エッエン。でもどうせならやっぱボルト外して欲しくなかった出つ」

「フフフ。最後は世界とあの人を道連れに」

「え? やっぱ出来てんの?」

「ええ。道連れしちゅえとても素敵。私は厨二が恋人。あんなクズはどうでもいい」

「ミ・ロード聞いたら泣かね?」

「あ、うん。この場に居ないから大丈夫」

「うん。この人悪い意味で我等と同じ中身男」

「失礼過ぎる人は12時間戦闘管理任務連続勤務」

「真心込めて土下座しまつ」

「あーマジやりたくねー仕事増えた。昼間とどっちが仕事かわからんなるわ」

「でもなー。ホントは、こっちこそがミ・ロードに相応しい舞台なんだよ。あの人俺らにゃ勿体ないもん」

「だよなー。あの頃に戻りたいなんて我が儘だよ」

「集まってるかね?」

「み、ミ・ロード」

「聞いてませんでした?」

「フム。当ててみせよう。またスカサハ少佐が私の悪口を言って、君らが同意していたね」

「真心込めて土下座しまつ」

「少佐、男前!」「アンタこそ男の中の男や!」「一生ついて行きます兄貴!」

「それが貴方達の分も正直に懺悔した乙女に感謝する態度でしょうか?」

「「「マジスンマセン!」」」

「それより、良い情報掴んだんだよ。関西の幻想戦士団知ってる?」

「あー、フロウデンに追い越されそうなとこ」

「あそこが助っ人参謀にハラ黒を雇ったんだよ。叩き潰せば、5人戦隊レンジャーをまとめて引きずり出すいいチャンスだと思わないかい?」

「うわー。さっきの少佐の意見に激しく同意。やっぱクズだわ」

「やっぱりか。だから言い方」

「その程度の注意で直る位なら、とっくに嫁の貰い手来てます」

「ホントに君を見てると鏡を見てる気になるね。悪い意味で」

「「はあ」」

「でも勝てるんですか? 曲がりなりにも茶会のハラ黒ですよ」

「楽勝。あそこの運営システムは非効率な前時代過ぎる。頭がフランス革命で止まってるね。その後如何に組織運営システムが発展したかなんて興味が無い。革命家気取りのポーズ集団さ」

「すみません。辛辣過ぎて我等の心臓止まりそうです」

「悪役気取りのポーズ集団です」

「馬鹿だなあ。君達はそこがいいんじゃないか」

「「「一生付いて行き待つ! ミ・ロード!!」」

「ホント単純」

「まあ、今頃安請負したハラ黒も顔を青くしている事だろう」

 エエ、アオクナリマシタ(ヒトリゴトデスヨ)。


 しかし、その事は後に彼を苦しめる事になる。

 なんだかんだ言って彼に取り大切な――――――を悲しませる事になったのだから。

 

 ―第7話に続く―



 おまけ。


※キャラクター設定


●ソロモン(暗殺者、ヒューマン、傭兵〉

 特撮厨二連の部長(ちなみにクラさんは会長)。時間大帝猊下。

 おそらく筆者などより、その滲み出るフレンドリーすぎる性格の所為で、読者の方々の方が、よっぽどご存知に違いないあの人。ネタバレ身元バレを防ぐなど、彼の溢れ出る輝く人徳の前には一切の無駄と開き直っての描写となりました。

 いえ、書いててとても面白いから。と言うのも有りますよ(おい)。

 嫌ですね。当て身人間無骨を大動脈瘤! とか叫んでぶち込んだりしません(小ネタ)。ええ。

 お蔭でラストになって、弱いと思われてたのに実は戦闘も得意とかの設定が生えたのもいい思い出。恨んでマセンヨ?

 まあ、冗談です。最近カナミ(仮名)さんの忠実な舎弟になられたようなので、何も心配する事など無いのですから。

 彼女に借りなど作る方が悪いのですヨ(一体何が?)。ええ。

 武器はマシンガンに一番近いリピーター(連射石弓)。衣装も兎に角裾がひらひらと長い黒コート風の衣装がお気に入り。戦闘教官としての演習では、やたらとスタイリッシュな石弓捌き。やられる時も、小学生に指鉄砲で撃たれた大阪人の様なオーバーリアクション(高速チャット)が、とても初心者プレイヤーギルメンに人気だとか。

 そんな美味し過ぎる人なのに、登場させるとカオスが収集付かなくなると言う理由で地球組。

 後述の人も同様の理由で本当は書きたくなかった。

 でもマ◎姐さん出てるから書くしかないじゃん(溜め息)。

 

●黄色レンジャー(???)

 うん。もう誰の事か大体みんな想像つきますね。この人。カナミとはまた別の意味で小学1年生がそのまま暴れ回っているタイプなので、描くと体力遣うから書きたくないんです。ええ。教頭が一番頭痛めるキャラですから。胃も痛え。

 カズ彦とはしょっちゅう喧嘩するし。ホント勘弁して下さい。

 『俺は全ての女性の味方』がモットー。まるで某スィーパーだよねえ(ド溜め息)。

 は? 某作家さんのペンネームって? そしてキャラネームって?

 そう。もうお気付きだろう、諸君。

 でももうちょっと引っ張る。オチが分かってても、物語は盛り上げねばならないのだ。所謂クリス(仮名)さんの得意とされる手法ですよね。まあ、クリスさんも登場させるとカオスなので地球組。はあ、なんだかなあ。

 

●クリス(吟遊詩人、エルフ、剣闘士)

 業界人プレイヤーみんなの面倒を見る頼れる兄貴。兄貴過ぎて所属ギルドを持たない。ギルドリーダーよりも偉い平ギルメンなんてみんな困るし(苦笑)。兄貴なのに使用キャラは常に女性。黄色レンジャーとは別の方向性で、世界全ての女性を平等に愛して止まない人だからだ。なのでよく使用女性キャラを色々変える。上記はその一例に過ぎない。

 ソロプレイ、ソロPvPの悪魔と呼ばれるキャラメイクの達人。筆者とは別の意味で筋金入りのゲーム博士でもある。

 上記のキャラでは命中すると絡み付き、[萎縮]を与える幻想級武器〈ソードオブバイパー〉を振い、[萎縮]した敵に大ダメージを与えるスキル〈グランドフィナーレ〉を使用し殴りまくると言う、デバフを与えるだけでなく、下手な暗殺者よりも余程の大ダメージも叩き出す、素敵な廃人仕様だ。カズ彦の様に特殊アイテムに頼らずとも〈慈母のアンセム〉でHP自己回復能力まで備え、ソロプレイ構成上一部の隙も無い。ゲームシステムの重箱の隅々をつつきまくる姿は、まさに運営泣かせの紛う事なきマンチキン。

 いっそ清々しいその姿に、アンタこそ『俺より強い奴を追い求める漢の中の漢』の兄貴だ。と、皆が追いかけ付き従う。決して超有名業界人だからと言う理由では無く、ガチでトップ廃ゲーマーだから、ネトゲ人皆が慕うのである。

 実は本編にはこの後で、ほんの1、2行しか登場予定無いのに、ナ二この美味しさ超過剰な人(爆笑)。なんだかなあ。

 アンセムと言えば、アニメタルも仕事場で流しているのだろうか、この人?(小ネタ)

 

●黒猫マッキー

 ネーミングの元になったのは当然、槇◎香。………これ以上の説明は省く。ソロモン猊下の業界仲間でもある。

筆者:SFって何でしょうね?

クリス(仮名、以下『く』):俺様はSF作家ではなく、お伽話作家なので分かりませ~ん。頭悪いで~す。

筆者:相変わらず嫌味なスーパーシャーロキアンですよね。何でこの人うっかりゲストに呼んだんだろう。

ソロモン(仮名、以下「そ」):スーパーシャーロキアンって言っちゃう時点で俺様頭いいと言ってるのにねえ。

ま(察して下さい):いえ、この人本当にあほなのも確かですよ。

そ:酷過ぎる。

筆者:俺も散々周りに天然天然って言われる大ボケなので、まあ、グレる気持ちは分かります。

く:ぐれてないですよ。俺がぐれると大変ですよ。

そ:小力かよ。

筆者:それでも持ち上げてくらさい。俺、この人に借りがある形なんで。

ま:……………そういうのは相手を選んだ方がいいよ。

そ:いや、そもそもアンタもその事件の元凶の一人。

ま:危うくどこぞの家庭が家庭崩壊する所だったよ(涙)。

筆者:もう二度とあんなの嫌。

く:だろ。収拾した俺様えらい。

筆者&ま:はは~。

そ:何だろう、このデジャブ。世知辛い業界力関係って、どこでもあるんすよね(涙)。

筆者:実は新ログホラ、こっそりSFとしてキーワード登録しております。

ま:まあ、虐殺言語に止めさすって、筆者断言しちゃってるしね。ぱちぱち。僕もう一読者。ただのヲタクに戻りました。

そ:噂では、よりヲタクをこじらせた物でも書けば? と筆者にそそのかされてるとか?

く:お前こそ、はよ自分の作品の続き書け。

筆者:最近ノンストップ連載なんて偉業続けてる人に言われると『そ』さんも逆らえませんよねえ。コロナのせいで、アシなくても書ける文章設定集に一時差し替えたのはしょうがないですが。

く:いざとなったらワープロ偉大。活字偉大。トーン張んなくてもすむもん。なのに君ら何なの? 最初から一人で書けるワープロ作業でしょ?


 その日、某業界は核の炎で包まれた(ウソ)。


筆者:いえ、事情はあるんです。いっぱい。でもこんな言い方を『く』さんがして下さるのは、一重に読者あっての物種である我々業界のケジメなんですよ。有り難い事に。だから、あそこで真っ白に燃え尽きてても、お二人とも、『く』さんに感謝してるんですよ。マジで。

ま&そ:―――――誠心誠意心を入れ替えますので、作家業再開の日には、どうか宜しくお願い致します。

く:よろしい。

筆者:さて、兄貴が締めて下さった処で、話を元に戻しまして、SFを3タイプに分けて解説したいと思います。

そ:3タイプ?

筆者:ええ。以下の3タイプです。


Aタイプ:開拓タイプ。問題解決構造タイプとも言える。アシモフやハインラインのタイプ。実際の現実問題を、こうすれば解決できるんだよ、という示唆を書けるタイプですね。実際彼等の書いたアイディアなどを参考に問題を解決した人物は多く、真の意味で『知恵』を提供できるタイプです。マイナーだけどアスプリンもそう。


筆者:俺が好きなタイプです。

そ:いや、そりゃ誰でもそう。王道ですもん。

く&ま:うんうん。


Bタイプ:究極演算タイプ。歴史や物事、事件の究極の姿を、きっちりと科学的分析と計算で提示して見せるタイプ。これはやはり、『く』さん大好きの、クラークですね。オーバーロードは本来彼が元ネタ。


筆者:ある意味哀しい結末なんですけどね。逆に言えば、俺の屍を越えて行け! みたいな漢の姿ですよね。

く:そうそう。半端は格好悪いもん。そこまでやんないと、次にはいけないからね。

ま:たった『一つの冴えたやり方』、なんて宝石みたいな傑作も有るよねえ。妹が大好きでさ。

そ:流石天才数学少女。冴◎遼が大好きだからPNに『冴』付けたどこぞの某作家とは大違い。

筆者:また危険なネタを。


Cタイプ:グダグダ。安っぽいメロドラマ。今で言うネットで誰でも見れる知識丸写しの内容で、カンニングを恥じる事も無く、ただ単に知ってる知識だとこの問題は解決不可能って書いてあったから、そのまま『ああ、僕らは何て不幸なんだ。ネットや教科書に書いてあった某知識で解決不能って書いてあったもん』と書く、中身の無い純文学作品モドキ。

 所謂、単なる知識量で人を見下す『饕餮』。


 一同大爆笑。

 

そ:やめて、マジウケる。

ま:アンタ容赦なさすぎ(目に涙浮かべるほどウケて笑ってるので説得力無し)。

く:僕がねー、お伽話作家って名乗る訳がねー、少し理解して頂けて嬉しいよ。こんなのと一緒にされたくないもん。

ま:少年漫画やラノベの方が、まだよっぽどSFって作品良く有るからねえ。

そ:ホリエモンが漫画崇拝するのも、無理も無い。

く:兄貴分として言うが、それ以上言うのは、まだ危険だから止しとけ。

筆者:そんなん言うなら、アンタはどうなんってツッコミが来るでしょうから、それは新ログホラを見てね!って言うのは簡単なんですけど、次回のあとがきで、故人である伊藤さんの作品を例に、如何に筆者がSF考証できるかを提示したいと思います。本気で。

そ:何で画さん?

筆者:流石に今生きてる作家さんの作家生命の息の根を止めかねないのは、憚られます。いや、マジで。


 一同沈黙。

 

筆者:どったの?

ま:嫌すぎる。

そ:この人嫌。

く:貸しつくててよかた。うん。兄貴分最高。

筆者:のび◎はエイリ◎ン通り陰の最強キャラですもん。論破だけなら。でも小市民だから必要以上の事はしません。


 ってな訳で、また来月。次回次話をお楽しみに。

 それじゃあ、まったね~。


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