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2-『承』

 三学期のある日、娘が高熱を出した。

 パートを休んで看病する私に娘は言った。


「きっと悪いことしたから、バチがあたったのわたし」


 娘は手のかからないイイコで、イタズラのひとつさえしたことが無い。


「かんなは、悪いことなんかしてないよ。いつもいいこじゃないの」


 頭をなでる私にかんなは言う。


「かんなね、パパの嫌いな絵を描いちゃった。その絵をパパに何度も見せたの、褒めてくれるから。でもきっとパパはあの絵が嫌いなの」


 私はハッとして思い出した、あの絵とは交通安全で書いたポスターのことだ。でももう半年近く前のこと。


「大丈夫よ、かんなは何も悪くなんかない、あのポスター上手に書けたじゃない、先生も褒めてくれたでしょ? でも、なんでそう思うの? パパがあの絵が嫌いだって」


「だって」


 そう言って娘は口をつぐんだ、そして辛そうな顔をしっかり私に向けて、ハッキリと答えた。


「だってママが楽しそうなんだもの、あの絵を見ているパパを、見ているときのママが楽しそうなんだもの」

 

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