表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋愛弱者  作者: aoisoramame
3/5

さくらロード

私は、無我夢中で使い込んだ自転車のペダルを踏んだ。


8時25分。後5分だ。

さくらロードを乗り切れば遅刻は免れる。


さくらロードとは、全く勝手につけた名前で、4月中旬にもなると見事な桜を咲かせる。

頭上には気が早い桜が既に開花していた。


そんな桜を横目で見ながら

さくらロードをこの制服を着て突き抜けられるのも、今年限りなのだなと感慨に浸る。



宮城県立松が丘高校

何の威厳も持たない校門を通り抜ける。


「高崎!またスカートの下にジャージを履いて。何度言ったら分かるんだ」


いつものことながら生活指導の二宮に怒鳴られる。


「すいません。明日から気をつけます」と空返事をし、教室に向かう。


8時28分。ギリギリセーフだ。

昇降口から一番近いクラスになって本当に良かったと普段は全く信じていない神様にお礼をしたくなる。


3年1組。高校生活最後の1年が始まる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ