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10代の詩情

人生懐炉

作者: 袋小路 めいろ

人は進歩しているわけでは無い

ただ ”人ができる事”の容器に

水を入れているだけなんだ

そして その容器は

いつか満杯になってしまうだろう

だが 人は変わる

つまりは進化できる

その容器を変える事

満杯になる前に

移し変えればいいんだ

僕はといえば

そんな容器はいらない

そんなモノ壊せば良いと

思っている

そして 人の中にある

無限的空間に

水をためて生きたいと

考えている

永遠に永久に尽きること無い

魂を手に入れた事と

同じ事だからだ

最低でも

移し変えくらいできなければ

人はこの地球上から

居なくなるかもしれない




まだ体を失うには早過ぎる

僕の魂は軽いが

そこに留まり続ける事はできない

いくらそこが居心地良くても

離れなければならない

だけれど

どんなに苦しくても

体を手放してはならない

そうギリギリまで粘って

どうしようも無くなったら

壊せば良いのだから

この世の

その空間を

その時間を

全て無くせば良いのだから

そしてまた始まる

繰り返して幸せになるのだろう

生きていくには

光も影も必要だから




命の重さなど

大して無いのかもしれない

皆 背負い込み過ぎなんだ

自分のしている事も

わからないのに


命の大切をいうのなら

何故この星みたいな綺麗なモノは

死にかけているのか

誰が殺しているのか

確かな事はこの星は死ぬ事

再生は不可能

こうしてしまった人は

理解不能

この星は死ぬ

涙の雫は流されず

誰にも悲しまれず

この星は死ぬ




平和はもう使い切ってしまった

そして戦争が始まった

戦争はもう疲れきってしまった

そして革命が起こった

笑顔が戻った

笑い声が生まれ

全てが綺麗になり

苦しみや悲しみは影に隠れ

そして平和になった

人の時間はこの中に居て

抜ける事はできない

他の動物の様に

人としての本能の中に

組み込まれているから

この本能に人は従う

全ては調和の上に成り立っている

人の世界のバランスと

地球のバランスの上で

ひたすら回っている




僕等はお互いを縛る術を

持たない事で

お互いを縛っていた

それは軽くて重い

重くて軽い

そんな形だった


僕等は自由を求める事で

自由に縛られていた

永遠を求める事で

無限という数に縛られていた

この世に生まれ落ちた時

命は何かに縛られる事を

義務付けられているのだろう

鳥は空に縛られて

馬は地に縛られて

魚は海に縛られて

人は欲に縛られて

生きている証なのか

どんな命であろうと

逃れられない呪縛は

生きている証なのか

今 僕はそう決めたのだ

確定する事で解き放つ為に




作られた作り物と

産み出された命に

なんの違いがあるのだろう

水の感じ方

空の感じ方

土の感じ方

全てが同じなら

同等ではないのか

それとも

別の何かでサーチしているのか



出してくれ

このユルユル感に落とされる籠から

離してくれ

頭の後ろに引っかかる数本の線の塊から

黙っててくれ

この心に何も吐きかけるな

消えてしまえ

世界の全て

そして僕の全ても


時が積み重なったモノは

二度と崩れやしない

今までの時間の全ての後悔

消えない傷は確かに無かった

何も考えず

今からを生きていく事なら

自由にできるかもしれない

でもそれを

希望にしたくない

いつも空腹な僕は満足しない

何故か?

今までの塊の上で

僕として本気で爆笑したいからだ


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