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吉夢

作者: 隙間女

深い意味は案外ないかもしれません

今、とても幸せだ。

でもこれは夢だ。

良い夢だ。

頬をつねってみた。

痛くないんだ。

これは夢なんだ。

私は悲しくなった。


「朝よ、起きて」


声が聞こえた。

良い夢はなくなっていた。

目覚めたのだ。

頬をつねってみる。

痛かった。


でも、私は夢だと思うんだ。


私には、頬をつねる指がない。

私には、声を聞く耳が無い。

私には、眠るための体がない。


ない。ない。私には無い。


私は悲しくなった。

私には、悲しくなるための脳はない。


私には無い。

わたしにはない。

   にはない。



ない。


ないのだ。


深い意味は案外  かもしれません

       ない

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― 新着の感想 ―
[良い点] アート薫る作風ですね。
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