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ツイングリッター  作者: シャオえる


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魔力の示し

 シャロが出た後、パラパラとページをめくり魔術書を読み続けるシャーロット。一緒に見ていたリリーがちょっと眠くなり、シャーロットの首もとに体を傾けウトウトとしていると、部屋の扉をコンコンと叩く音と扉が開く音が聞こえた

「シャーロット様、お食事の用意が出来ました」

 部屋の扉を開けた家政婦がシャーロットに伝えると、読んでいた魔術書をパタンと閉じ、眠りそうだったリリーの目が覚める

「ありがとう。すぐに食堂に行くわね」

「分かりました。お待ちしております」

 シャーロットの返事を聞いた家政婦が部屋の扉を閉じ去っていくと、リリーが乗っていたシャーロットの右肩からテーブルに移動し少し背伸びをする。シャーロットは閉じた窓をから暗い外を見た

「帰ってこないわね。もう少し待つ?」

「ううん。そのうち来るよ。先に食べちゃおう」

「いいの?」

「いいよ。大丈夫」

「仕方ないわね。行きましょうか」

 食堂に行くために、持っている魔術書をテーブルに置き、椅子から立ち上がる。リリーがまたシャーロットの右肩に乗る。部屋の扉を開けようと、ドアノブは手を掛けた時、テーブルの向かいの椅子に置いていたはずのウサギのぬいぐるみがシャーロットの左肩に突然座るように乗ってきた

「そのぬいぐるみも一緒に持っていくの?」

 右肩の方を見ながら、リリーが首をかしげ問いかける。急に来た肩の重みに驚きつつもウサギのぬいぐるみを取り、シャーロットも首をかしげながらウサギのぬいぐるみを見つめる

「いえ、その予定はないけれど……」

「持っていこうよ」

「持っていくの?なんで?」

「なんとなく。シャロが来るまで席に置いておこう」

「まあ、良いわよ」

 リリーがそう言うと、ぬいぐるみを抱きしめて、もう一度ドアノブに手をかけ扉を開け部屋を出る

「どんなご飯なのかな。楽しみだね」

「本当、ご飯のことばっかりね」

 ご機嫌なリリーの話し声と呆れるシャーロットの声が部屋から遠くなっていく。二人が出ていき、誰も居なくなったシャーロットの部屋の閉めたはずの窓が独りでに開いた。少し開いた窓から風が部屋に入る。テーブルに置いたままの魔術書が独りでに浮いた。テーブルから浮いてユラユラと揺れる魔術書は、部屋の開いた窓から魔術書が外へと飛び出していった



「メアリさんの魔術書……」

 シャーロットの部屋を出た魔術書は、まだディオロイ城の屋上で座って休んでいたシャロの元に着き、シャロが魔術書のページを開く。数ページ目を通した後、魔術書を閉じ屋根の上に置いた

「ちょうどいいや。魔力が無くなった示しのために、ちょっとだけ借りておこう」

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